2022年5月25日水曜日

サル痘監視と対応強化

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2. サル痘監視と対応強化

 

 2022年5月以降、ヨーロッパ、アメリカ、イスラエル、オーストラリアなどサル痘が風土病ではない18カ国で、サル痘感染および疑い事例が多数報告されており死者は発生していなかった(5.24.現在)

 

 ○ サル痘はナイジェリア、カメルーン、中央アフリカ共和国、DRコンゴなど中央アフリカと西アフリカ一部の国の風土病で、英国および米国などで散発的な流入事例が報告されていた。

 

 ○ 近年は異例的に風土病ではない国で発生する状況であり、国外患者の発生増加に伴う国内流入可能性も次第に増加する状況である。

 

< 国外サル痘の発生及び疑いの状況、(5月24日、ジョンズホプキンスなど)>

発生(名)

疑い(名)

発生(名)

疑い(名)

イギリス

56

0

ドイツ

6

0

ポルトガル

37

0

オランダ

6

0

スペイン

41

60

イスラエル

1

0

スウェーデン

1

0

スイス

1

0

アメリカ

2

4

オーストラリア

2

0

カナダ

5

18

デンマーク

1

0

イタリア

4

0

オーストリア

1

0

ベルギー

4

0

モロッコ

0

3

フランス

3

0

アルゼンチン

0

1

合計18カ国、確診171人、疑い86人

 

 疾病管理庁長は、旅行客などに海外に訪問する場合、マスク着用、手洗いなど基本的な防疫心得を遵守するよう要請した。 

 ○ また、やむを得ずサル痘発生地域を旅行する場合に、サル痘が伝播することができる野生動物や発熱・発疹など有症者との接触を避けるように要請した。

○ 一方、サル痘は一般的にヒト間感染が珍しいと評価されるが、海外旅行の増加と比較的長い潜伏期(通常6~13日、最長21日)を考慮し、サル痘発生国を訪問して来た旅行客を対象に流入 ケース発生に備えて、 

  入国時、すべての旅行者に発熱チェックと健康状態の質問書を求めており、 

  帰国後3週間以内に疑い症状*が現れた場合には、疾病管理庁コールセンター(1339)にまず連絡することを要請した。 

    38度以上の発熱、悪寒、頭痛、リンパ節浮腫、顔をはじめ、手、足に広がる水痘に似た水泡性発疹が特異症状 

  今後も疾病管理庁は海外流入状況を綿密に監視し、今後状況変化に伴い海外流入を遮断するための海外流入管理強化措置を検討していく予定だ。

 

 ※ 一部の文書で該当する病気を「天然痘 ’천연두‘」と表記する場合がありますが、これは日帝時代の日本風表記で、正式な病気名称は「痘瘡’두창‘」です。

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