2021年8月18日水曜日

療養病院/療養施設での集団事例の疫学調査結果(8月17日)

 原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年8月17日 定例ブリーフィング資料より  

4. 療養病院/療養施設の集団事例の疫学調査の結果

 

 中央防疫対策本部は、最近療養病院/療養施設での集団事例の発生に対して、発生特性と危険要因を分析しその結果を発表した。 

  7月末以降療養施設集団発生事例9件(療養病院4、特別養護老人ホーム3、昼間保護センター2)であり、このうち7件について、予防接種率、発病率、突破感染率、重症度を分析した。

 

   - 7つの施設入所者と従事者のうち83.0%(724人/872人)が接種完了し、5つの施設は、アストラゼネカ(90%以上)、2つの施設は、ファイザー(100%)のワクチンを接種した。

 

   - 8月16日現在平均発生率は18.2%(5.7%~68.9%、159人)であり、入所者平均24.4%(7.3~82.4%)、従事者平均7.2%(1.9~50%)であった。

 

   - 接種完了者の中で突破感染率は平均18.5%(134人、5.2〜60%)であり、入所者平均25.4%(7.3~42.1%)、従事者平均7.7%(1.7~50%)であった。

 

   - 確診者(159人)のうち、危篤重症率は4.4%(7人*)であり、致命率は1.8%(3人)と確認された。

      接種完了者3%(4人/134人)、未接種者(不完全接種を含む)12.0%(3人/24人)

 

  中央防疫対策本部は、今回の調査を通じて、予防接種完了者の危篤重症の割合が未接種者及び接種未完了者に比べて4分の1で、これは療養病院や施設でワクチンを通じた重症の予防効果が75%に達することができていることを示唆しました。

   また、過去、療養病院/療養施設の流行事例を比較して見たときに、予防接種率の高くなった最近の事例は、致命率が低くなっていると説明*した。

     * 2020年3月に京畿道老人ホーム流行:致命率32.0%、2020年12月、蔚山療養病院流行:致命率14.0%

 

 中央防疫対策本部は、最近療養施設の集団発生の場合、完全接種率80%以上である集団でも①デルタ変異、②高齢の基底疾患者、③3密の環境で長期間持続露出などにより、発生率が高いと評価しつつ、

  療養機関は、他の場所よりも突破感染の危険性が高く、突破感染者による追加伝播も発生することがあるので、

  △予防接種歴に関係なく、疑いの症状時にはすぐに検査、

  △新規入所者・従事者対象の迅速なワクチン接種の完了を継続して実施し、

  △出入り者の管理強化、及びマスクの着用、個人衛生、換気など、防疫上の注意遵守が必要であると強調した。

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