5. 突破感染発生状況 |
□ 中央防疫対策本部は、コロナ19ワクチンの有効性の評価を目的として実施されている、ワクチン接種後「突破感染推定」の事例の現状を次のように述べた。
○ 8月5日現在、国内接種完了者6,516,203人のうち突破感染推定事例は1,540人で、接種者10万人当たり23.6人であり、
- ワクチン種類別には、アストラゼネカ340人(31.4人/10万接種)、ファイザー420人(12.2人/10万接種)、ヤンセン746人(65.7人/10万接種)、交差接種34人(4人/10万接種)であった。
- このうち、危重症の事例は15人*(突破感染者の0.97%)、死亡は2人**(突破感染者の0.13%)であった。
*(年齢別)30代1人、40代1人、50代1人、60代2人、70代4人、80代以上6人
**(死亡者)80代、ファイザー、7月6日、確診(デルタ変異)→7月26日死亡
90代、アストラゼネカ、7月29日、確診→7月29日死亡
<コロナ19ワクチン接種後突破感染推定事例の発生率>
○ 変異ウイルスの分析が完了した突破感染推定事例379人のうち65.2%(247人)で、主要変異(アルファ型24人、ベータ型1人、ガンマ型1人、デルタ型221人)が確認された。
<コロナ19ワクチン接種後突破感染推定事例累積発生率>
(‘21年8月5日0時, 単位 : 名) | |||||||||
ワクチン種類 | 接種完了者1) | 確診者(突破感染推定) | 主要変異分析結果3) | ||||||
区分 | 計 | 性別 | |||||||
男 | 女 | α | β | γ | δ | ||||
計 | 6,516,203 | 確診者数 | 1,540 | 972 | 568 | 24 | 1 | 1 | 221 |
発生率2) | 23.6 | 31.3 | 16.6 | ||||||
アストラゼネカ | 1,082,716 | 確診者数 | 340 | 127 | 213 | 4 | - | - | 43 |
発生率2) | 31.4 | 38.2 | 28.4 | ||||||
ファイザー | 3,446,024 | 確診者数 | 420 | 173 | 247 | 10 | 1 | - | 54 |
発生率2) | 12.2 | 12.2 | 12.2 | ||||||
ヤンセン | 1,136,108 | 確診者数 | 746 | 661 | 85 | 10 | - | 1 | 123 |
発生率2) | 65.7 | 67.2 | 55.8 | ||||||
モデルナ | 5,991 | 確診者数 | - | - | - | - | - | - | - |
発生率2) | - | - | - | ||||||
交差接種 | 845,364 | 確診者数 | 34 | 11 | 23 | - | - | - | 1 |
発生率2) | 4.0 | 3.0 | 4.8 |
1)ワクチンの種類別推奨回数接種後14日経過し者
2)接種完了者(ワクチンの種類別推奨回数の接種後14日経過者)10万人当たりの確診者数
3)1,540人のうち変異分析完了379人、1,161人分析予定
□ 中央防疫対策本部は、接種完了者が増えるにつれて、突破感染事例も増え続けているとしながらも、
○ 突破感染発生の可能性は0.02%で極めて低い水準であり、感染しても、高い重症と死亡の予防効果が期待でき、推奨接種時期に合わせて接種完了の必要性を持続強調した。
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