5. インフルエンザおよび急性呼吸器感染症状況 |
□ 2021年50週(12月5日~11日)のインフルエンザ疑似患者(ILI)分率は、外来患者1,000人当たり2.7人*(前年同期2.8人)で流行基準(5.8人)以下を維持している。
< インフルエンザ疑似患者の発生状況 >
(外来患者1,000人あたりのインフルエンザ疑似患者数) | ||||
区分 | 47週 (11.14.~11.20.) | 48週 (11.21.~11.27.) | 49週 (11.28.~12.4.) | 50週 (12.5.~12.11.) |
2021-2022節季 | 3.6名 | 3.5名 | 2.4名 | 2.7名 |
2020-2021節季 | 3.2名 | 2.6名 | 2.8名 | 2.8名 |
* (資料元) 全国インフルエンザ標本監視機関(医院級医療機関199ヶ所) 週間単位報告資料
*インフルエンザ疑似患者:38.0℃以上の突然の発熱とともに咳または喉痛がある者
* 2021-2022節季流行注意報発令基準:5.8名/外来患者1,000名
横軸:週次、 縦軸:インフルエンザ疑似患者の発生率(外来患者千人当たり)
青線:2020-2021節季 赤線:2021-2022節季
○ 2021年50週(12.5.~11.)に医院級医療機関(63ヶ所)対象インフルエンザ及び急性呼吸器ウイルス感染症の 病原体監視*(KINRESS)及び病院級医療機関(219箇所)対象 急性呼吸器感染症標本監視結果 インフルエンザウイルスは低い流行レベルを示している。
* 医院級医療機関呼吸器ウイルス監視(50週):依頼検体110件中インフルエンザウイルス0件、リノウイルス32件(29.1%)、呼吸器細胞融合ウイルス13件(11.8%)、アデノウイルス6件(5.5%) パラインフルエンザ4件(3.6%)など
※ 検査専門医療機関(5箇所)で行った呼吸器疾患患者対象診断検査結果を合わせて分析したインフルエンザウイルス検出率
47週(11.14~11.20)0.2%、
48週(11.21~11.27)0.1%、
49週(11.28~12. 4)0.03%、
50週(12. 5~12.11)0.1%。
□ 呼吸器細胞融合ウイルス感染症患者が絶えず増加しており、注意が求められる。
○ 全国219の病院級医療機関が参加する急性呼吸器感染症標本監視で、呼吸器細胞融合ウイルス感染症で入院した患者数が継続的に増加している。
<呼吸器細胞融合ウイルス感染症入院患者の状況>
| ||||||
週 | 45週 (10.31∼11.6) | 46週 (11.7∼13.) | 47週 (11.14∼20.) | 48週 (11.21∼27.) | 49週 (11.28.~12.4.) | 50週 (12.5.~11.) |
患者数 | 20 | 40 | 16 | 38 | 58 | 95 |
*219ケ所病院級医療機関入院患者数 |
○ インフルエンザ及び呼吸器ウイルス感染症 病原体監視(KINRESS)でも呼吸器細胞融合ウイルス検出率*が増加している。
* 47週(11.14∼20.) 1.3%, 48週(11.21∼27.) 1.5%, 49週(11.28.∼12.4.) 0.8%, 50週(12.5.∼11.) 11.8%
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