2025/09/16

新型コロナ、高リスク群対象、予防接種は10月15日開始

 原文リンク  2025年9月15日

新型コロナウイルス感染症高リスク群対象、2025-2026年シーズンの新型コロナウイルス感染症予防接種は10月15日開始

- 65歳以上、生後6か月以上の免疫不全者など高リスク群を対象に、10月15日から順次接種を開始

 

 疾病管理庁(庁長イム・スングァン)は、65歳以上、免疫不全者など新型コロナCOVID-19高リスク群を対象に、10月15日(水)から2026年4月30日(木)まで、2025-2026シーズンの新型コロナ予防接種を実施する

 今シーズンの2025-2026年シーズンの接種は、新型コロナ高リスク群の重症化及び死亡予防のため、前シーズンと同様に65歳以上の高齢者、生後6ヶ月以上の免疫不全者及び感染脆弱施設* 入院・入所者を対象に、新規ワクチンであるLP.8.1ワクチンで接種する。’25-’26シーズンの新型コロナ予防接種計画は、予防接種専門委員会の審議(9月12日)を経て確定した。
*  療養病院、療養施設、精神保健増進施設、ホームレス生活施設、障害者生活施設

 対象別では、65歳以上の高齢者の場合、10月15日(水)から75歳以上を皮切りに年齢層別に順次接種を開始し、同じ日程でインフルエンザワクチンを同時接種できる。また生後6ヶ月以上の免疫不全者と感染脆弱施設入院・入所者も10月15日(水)から接種を開始する。

 

接種対象

接種期間

65歳以上高齢者

(1960.12.31. 以前出生)

75歳以上

  (1950.12.31.以前出生)

2025年 10月 15日(水) ∼ 2026年 4月 30日

70∼74歳 

  (1951.1.1.1955.12.31.出生)

2025 10 20(月) ∼ 2026 4月 30日

65∼69歳 

  (1956.1.1.1960.12.31. 出生)

2025 10 22(水) ∼ 2026 4月 30日

免疫低下者及び感染脆弱施設入院‧入所者

(年齢に関係なく生後6ヶ月以上の対象者全員)

2025 10 15(水) ∼ 2026  4月 30日



 今回の接種にはLP.8.1ワクチン530万回分が活用され、前回シーズンと同様に1回の接種で完了する。ただし、12歳未満の免疫不全者など高リスク群の場合、過去の接種歴に応じて1回または2回の接種が必要となるため、医療従事者と相談の上接種すべきである。

 また、65歳以上の高齢者はインフルエンザと新型コロナ予防接種対象の両方に該当するため、この冬を安全に過ごすために、接種機関を一度訪問するだけで便利に同時接種を受けることを推奨する。

 2025-2026シーズンの予防接種は、住所地に関係なく最寄りの委託医療機関または保健所で接種できます。同時接種が可能な委託医療機関については、管轄の保健所に問い合わせるか、予防接種手助けウェブサイト*で確認できます。
* 予防接種ヘルパーサイト(nip.kdca.go.kr) > 予防接種管理 > 委託医療機関検索

 また、接種機関を訪問する際には、接種対象者確認のため身分証明書(住民登録謄本、国民健康保険証など)を持参*する必要がある。さらに、接種後は20~30分間接種した機関に滞在し、異常反応を観察した後、帰宅して十分な休息を取らなければならない。
 * 免疫不全者などの場合は証明書類(診断書、所見書、施設入所確認書など)を提示。ただし、接種医が免疫不全者と判断した場合は証明書類なしで接種可能

 疾病管理庁のイム・スングァン庁長は「毎年、新型コロナの流行変異株が変化するため、65歳以上の高齢者、生後6ヶ月以上の免疫不全者、および感染脆弱施設に入院・入所している方々には、最近の流行変異株に効果的な新規ワクチンでの接種を強く推奨する」と述べ
 「特に65歳以上の高齢者の皆様には、一度の訪問で便利に新型コロナウイルスとインフルエンザのワクチンを同時に接種されるようお願いします」と伝えた。

添付 2

 

 新型コロナ予防接種対象(免疫低下者及び感染脆弱施設)の範囲

 

免疫低下者

 

 生後6か月以上で、以下の基準に該当する免疫不全者

年齢

基準

生後 6か月 ~ 4歳

▪重度の免疫不全者:高用量ステロイド(プレドニゾン換算で20mg/日または2mg/kg/日以上)を長期(14日以上)使用している場合、血液がんなどの抗がん治療中である場合、免疫抑制剤治療を受けている場合、臓器移植患者、重症免疫不全疾患およびHIV感染など

▪骨髄または造血幹細胞移植、またはキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法を受けている場合

▪慢性肺疾患、慢性心疾患、慢性肝疾患、慢性腎疾患、神経筋疾患

▪重度脳性麻痺またはダウン症候群(21トリソミー)など、日常生活で頻繁に支援が必要な障害

▪その他、上記基準に準ずる免疫低下者で接種が必要と判断される場合は医師の判断により接種可能

5歳以上

 

▪腫瘍または血液がんによる抗がん治療を受けている場合

▪臓器移植手術を受け免疫抑制剤を服用中の場合

▪造血幹細胞移植後2年以内の患者、または移植後2年以上経過していても免疫抑制剤治療を受けている場合

▪一次(先天性)免疫不全症(抗体欠乏症、ディジョージ症候群、ウィスコット・オルドリッチ症候群など)

▪高用量のコルチコステロイドまたは免疫を抑制する可能性のある薬剤で治療中の場合

▪その他、上記基準に準ずる免疫低下者で接種が必要と判断される場合は医師の判断により接種可能

 

感染脆弱施設入院・入所者

 生後6か月以上で、次の基準に該当する感染脆弱施設の入院または入所者

感染脆弱施設설

基準

療養病院

「医療法」第3条第2項第3号による

療養施設

「老人福祉法」第34条及び同法第38条第1項第3号に該当する施設

※ 老人医療福祉施設である老人療養施設と老人療養共同生活家庭、在宅老人福祉施設のうち短期保護機関

ホームレス生活施設

『2025年社会福祉施設管理ガイド』の社会福祉施設の種類のうち、生活施設に該当する

※ ホームレス自立支援施設、ホームレス更生施設、ホームレス療養施設

障碍者生活施設

『2025年社会福祉施設管理ガイド』の社会福祉施設の種類のうち、生活施設に該当する

※ 障害類型別居住施設、重症障害者居住施設、障害乳幼児居住施設、障害者短期居住施設、障害者共同生活家庭、被害障害者シェルター、被害障害児童シェルター

精神医療機関

「精神保健福祉法」第3条第5号の精神医療機関のうち保護病棟(閉鎖病棟)運営機関

※ 保護病棟(閉鎖病棟)の在院患者だけでなく、開放病棟の在院患者まで含み、精神医療機関が総合病院(高度総合病院)を含む病院級医療機関である場合、接種対象は病院級精神保健医学科の閉鎖病棟と開放病棟の在院患者を含む

精神療養施設及び精神リハビリテーション施設

施設に入所し宿泊などをしながら生活(居住)する施設(生活施設・総合施設)、一日中一定時間のみ利用する施設は除く

※ 精神療養施設及び精神リハビリテーション施設のうち生活施設、共同生活家庭、地域社会移行施設、依存症リハビリテーション施設、総合施設

添付 3

 

 新型コロナウイルス感染症予防接種に関するよくある質問

 

Q1.

 今年の新型コロナウイルス感染症予防接種の支援対象はどのようになりますか?

 A : 65歳以上の高齢者(1960年12月31日以前生まれ)と生後6ヶ月以上の免疫不全者及び感染脆弱施設入院・入所者が国家支援対象です。

 

Q2.

 新型コロナ予防接種の支援対象でない場合、どのように接種できますか?

 A : 新型コロナウイルス感染症予防接種の対象外の場合、民間流通のワクチンを保有する医療機関で有料接種が可能です。ワクチン製造会社のコールセンターなどを通じて有料接種可能な医療機関を確認できますので、接種の可否などを確認の上ご来院ください。一部自治体では個別に予防接種費用の追加支援事業を実施しているため、当該事業の実施有無及びご自身が対象者であるかについては、管轄の保健所へお問い合わせが必要です。

 

Q3.

 予防接種を受けると、新型コロナ9感染を100%予防できますか?

 A : 接種後約2週間で防御抗体が形成され、高リスク群の場合、接種により40~50%の予防効果があるとされています。ただし効果はワクチンと流行ウイルスの一致度合い、個人の免疫力などによって差があります。新型コロナワクチンは感染予防に加え、重症化や死亡リスクを低下させるため非常に重要です。

 

Q4.

 年齢によって新型コロナウイルスワクチンの接種開始日が異なる理由は何か?

 A : 高齢者接種については、接種初期の集中現象とこれによって発生する可能性のある安全事故を予防するため、年齢に応じて接種開始日を区分しました。

 

Q5.

国が支援するワクチン接種はどこで受けられ、接種可能な指定医療機関はどう確認できますか?

 A : 住所地に関係なく、最寄りの保健所または委託医療機関で接種が可能です。委託医療機関の確認については、管轄の保健所に問い合わせるか、予防接種手助けウェブサイト(http://nip.kdca.go.kr)で確認できます。

 

Q6.

 国が支援するワクチンと医療機関で有料接種する際に受けるワクチンの種類は異なりますか?

 A :違いはありません。COVID-19新型コロナワクチンの一部は国が購入して配布し(無料接種)、一部は指定医療機関が製造元から直接購入しています(有料接種)。購入方法の違いだけです。


Q7.

 新型コロナウイルスとインフルエンザの同時接種は可能ですか?

 A : 新型コロナワクチン接種はインフルエンザワクチンとの同時接種が可能です。ただし、同時に接種する場合はそれぞれ異なる部位に接種する必要があります。両方のワクチンを接種した場合、それぞれの疾病を予防できます。

 

Q8.

 新型コロナワクチン接種後に現れる可能性のある副作用にはどのようなものがありますか?

 A : 新型コロナウイルスワクチン接種後、最も一般的な副作用として接種部位の発赤や痛みが生じることがありますが、ほとんどの場合1~2日以内に消失します。またアナフィラキシーなどが発生する可能性があるため、必ず接種後最低20~30分は接種施設で待機し、副作用の有無を確認してから帰宅してください。

A : なお、毎月1回、新型コロナ予防接種の異常事例状況報告書を感染症ポータルサイトに掲載しています。

2025/09/13

9月第1週も新型コロナ、拡大傾向

 原文リンク 2025年9月12日 

9月第1週も新型コロナの拡大傾向続く 季節の変わり目の感染予防対策の徹底を

 -病院級標本監視医療機関における週間COVID-19入院患者数が10週連続で増加

 -季節の変わり目の新型コロナ感染予防のため、日常生活における呼吸器感染症予防対策の実践が必要

○ 2025年第36週(8月31日~9月6日)新型コロナ発生動向
- (入院患者標本監視) 病院級医療機関の入院患者数433名、10週連続増加
*(直近4週間)33週 302名 → 34週 367名 → 35週 406名 → 36週 433名
- (病原体標本監視) 医院級の呼吸器患者におけるCOVID-19ウイルス検出率は39.0%で増加傾向持続*、下水監視におけるCOVID-19ウイルス濃度は前週比小幅減少
* (直近4週間) 第33週 31.5% → 第34週 32.6% → 第35週 37.7% → 第36週 39.0%

○ 正しい手洗い、定期的な室内換気、咳エチケットの遵守など予防策の習慣化
○ 高齢者などの高リスク群、医療機関・介護施設従事者及び訪問者はマスク着用が必要
○ 発熱、咳、咽頭痛などの呼吸器症状がある場合は医療機関で受診し、体調不良時は自宅で安静にする

 

 疾病管理庁(庁長イム・スングァン)は、9月第1週においても病院級医療機関の週間新型コロナ入院患者数の増加傾向が続いているとし、季節の変わり目の新型コロナ感染予防のため、日常生活における手洗い、定期的な室内換気、咳エチケットの遵守など、新型コロナ予防ルールを必ず覚えて実践するよう呼びかけた。

 

 疾病管理庁が運営する病院級医療機関(221施設)における急性呼吸器感染症の標本監視結果によると、2025年第36週(8月31日~9月6日)の新型コロナ入院患者数は433名で、第26週(6月22日~6月28日)以降10週連続で増加した。

 

 * (入院患者数) 26週 63名 → 27週 101名 → 28週 103名 → 29週 123名 → 30週 139名 → 31週 220名 → 32週 272名 → 33週 302名 → 34週 367名 → 35週 406名 → 36週(8.31.~9.6.) 433名

 

  2025年累積(第36週現在)の年齢別入院患者状況は、65歳以上が全入院患者(5,306名)の60.6%(3,214名)で最も多く、50~64歳が17.9%(948名)、 19~49歳が10.2%(543人)の順であった。





[病院級医療機関における新型コロナ入院患者数(2024年~2025年第36週)及び

年齢別状況(2025年第1週~第36週)]

 

  新型コロナウイルス検出率*は2025年第36週(8月31日~9月6日)39.0%(+1.3%ポイント)となり、3週連続で増加した。下水監視におけるウイルス濃度は第26週以降緩やかな増加傾向を示していたが、第36週には小幅に減少した。

 

* (COVID-19ウイルス検出率) 29週 16.5% → 30週 20.1% → 31週 22.5% → 32週 32.0% → 第33週 31.5% → 第34週 32.6% → 第35週 37.7% → 第36週(8.31.~9.6.) 39.0%

 







[ 新型コロナウイルス検出率及び下水モニタリング状況(2024年第1週~2025年第36週) ]

 

 疾病管理庁は、週間の新型コロナ入院患者発生増加幅は前週比で減少したものの、9月までは流行が持続すると予想しており、綿密にモニタリング中であると明らかにした。

 

  疾病管理庁のイム・スングァン庁長は「9月も新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況であり、国民の皆様には季節の変わり目の感染予防のため、日常生活において呼吸器感染症予防のルールを習慣化し、必ず実践していただきたい」と述べ、「特に高齢者など高リスクグループの方は、人が多く集まる屋内行事への参加を控えていただき、参加する際にはマスクを着用していただきたい」と訴えた。

 また、高リスク群やその家族は、咽頭痛、咳、発熱などの新型コロナ症状が現れた場合、速やかに病院を受診し適切な診断と治療を受ける必要があり、新型コロナに感染した場合は症状が改善するまで休めるよう、会社や団体などでも配慮が必要であると伝えた。


 また、「新型コロナの感染拡大が続いている状況を踏まえ、高リスク層が多く利用する医療機関・介護施設の従事者及び訪問者は、マスク着用など新型コロナウイルスの予防策をより一層徹底して遵守していただきたい」と強調した。

 

 最後に、「疾病管理庁は季節の変わり目における新型コロナなどの呼吸器感染症の発生動向を継続的に監視し、正確な情報を適時に国民に知らせるとともに、必要に応じて関係省庁と連携し、COVID-19の拡散を最小限に抑え、高リスク群を保護できるよう最善を尽くす」と明らかにした。