原文リンク 2022年9月23日
□ 中央災害安全対策本部は、疾病管理庁(庁長:ペク・ギョンラン)と国立保健研究院(院長:クォン・ジュンウク)から「疾病管理庁-韓国疫学会-地域社会関係機関」が共に行った「地域社会基盤代表標本コロナ19抗体陽性率調査」 (1次)」の結果と今後の計画の報告を受け、これを議論した。
○ 今回の調査は、国内で初めて実施された全国大規模血清疫学調査で、全国17の市・都庁および市・郡・区258の保健所、34の地域大学、291の協力医療機関が共に行った。
○ 本調査は去る7月に地域代表標本地点及び対象家庭を選定し、8月5日から31日まで対象者を募集し、9月6日まで9,959人の採血及びアンケート調査を完了した。
○ このうち基礎情報(地域、年齢、性別など)が確認された9,901人を対象に分析を行った。
- 分析の結果、被験者9,901人の全抗体陽性率(自然感染、ワクチン接種の両方を含む)は97.38%で、国民の大部分がコロナ19に対する抗体を持っていることが確認された。
- 自然感染による抗体陽性率は57.65%で、同期間の累積発生率38.15%(2022年7月30日現在)より19.5%P高くあらわれ地域社会未確認の感染者も相当数存在することが確認された。
○ 自然感染抗体陽性率は男女間に差はなかったが、年齢帯と地域によって差があることが分かった。
- ワクチン接種率が低い小児、青少年層で自然感染抗体陽性率が高く、高年齢層に行くほど低いことが確認された。
* 5-9歳:79.76%、10-19歳:70.57%、70-79歳:43.11%、80歳以上:32.19%
- 特に小児層では、全抗体陽性率が79.55%で、自染感染による抗体陽性率と同様のレベルで確認され、この年齢層での免疫獲得はほとんど自然感染によると判断される。
【年齢別コロナ19抗体陽性率】 |
- 地域別分析結果自然感染抗体陽性率は済州特別自治道と釜山広域市がそれぞれ66.09%、64.92%と高く、未確認感染規模もそれぞれ27.13%、28.75%と高いことが確認された。 各地域別の違いについて、地域社会の特性を考慮した詳細な分析を行う予定だ。
- 韓国の自然感染による抗体陽性率と未確診感染率は、国外事例に比べて低いレベルであり、これは高い検査アクセス性と国民の防疫に対する積極的な協力によるものと判断される。
○ 本調査結果に関する専門家の助言によれば、抗体の全陽性率が高いことがウイルスに対する防御力が高いことを意味するものではなく、抗体は時間の経過とともに消失し、新しい変異ウイルスが現れることがあるため、防疫当局の勧告に基づいて 追加のワクチン接種が必要とされた。
- ただし、個人によって免疫程度は異なるが、国民の大部分が抗体を持っており、再流行が来ても重症化率は相当部分下げることができると判断されるとした。
○ 本調査の結果について、さらなる細かい分析を進めており、これにより疾病流行予測モデルを開発し、今後感染病対応戦略に活用する計画だ。
○ 国立保健研究院のクォン・ジュンウク院長は、「今回のコロナ19抗体調査は、保健所、地域社会医療機関などと民・官協力体系を構築して進められた大規模感染病血清疫学調査で、国民の関心と積極的な参加で短時間で迅速かつ正確に調査が行われた」と述べた。
- また、「この調査事業に協力してくださったすべての方々に感謝し、今後新たな感染病流行時に迅速な対応のための血清監視体系を構築したことに大きな意味がある」と述べた。
- 「今回確認された年齢別、地域別感染者規模は今後、コロナ19再流行とコロナ19・インフルエンザ同時流行に備えて防疫対応(感染脆弱集団効率的管理)および医療対応体系(重患者病床数予測など)に活用される予定」と明らかにした。
添付1 |
| 年齢別、地域別コロナ19抗体陽性率 |
【年齢別コロナ19抗体陽性率】 灰色: S全抗体陽性率(自然感染+ワクチン接種)、紺色:N自然感染抗体陽性率 茶色:同期間確診者累積発生率 帯横軸:年齢帯 |
※ S:全抗体陽性率(自然感染+ワクチン接種)、N:自然感染抗体陽性率 |
【地域別コロナ19抗体陽性率】 紺色:N自然感染抗体陽性率 茶色:同期間確診者累積発生率 |
※ N:自然感染抗体陽性率 |
0 件のコメント:
コメントを投稿