コロナ19時期超過死分析(2022年2月11日現在)
〇 分析結果(2022年2月11日現在) ※数値はダウンロードメニューのExcelファイル参照
全体超過死亡の現状
+’21年48~52週(’21.11.28.~’22.01.01.)死亡者数(34,954人)は、過去3年同一週間最大死亡者数対比14.5%増加、前年比16.3%増加。
+’21年1~52週(’21.01.03.~’22.01.01.)死亡者数(315,687人)は過去3年最大死亡者数対比2.3%増加、前年比4.1%増加。
+’20年1~53週(’19.12.29~’21.01.02.)死亡者数(309,526人)は過去3年最大死亡者数対比0.2%減少、前年比3.1%増加。
* 我が国は高齢化により死亡者が増加する傾向なので、解釈時の注意が必要(’10年対比’20年19.4%増加)
+’21年35週(’21.08.29.~’21.09.04.)から過去3年最大死亡者数を超える死亡が継続的に発生
* 超過死亡率順位: '21年50週(+1,027人、16.8%)、51週(+935人、15.2%)、48週(+893人、14.9%)、49週(+826人、13.4%) )
週間死亡者数(2019年12月29日~2022年1月1日)
注1. 2021年の死亡者数は暫定値である。
2. 受け付けられた死亡届を単純集計した数値で、死亡届が受理されていなかったら集計から除外される。
3. グラフの点線部分は死亡届が受理されていない場合が多く、完全性が低下している。
年齢別超過死の現状
+’21年48~52週(’21.11.28.~’22.01.01.)15~64歳死亡者数(6,516人)は、過去3年最大死亡者数対比1.8%減少、前年比6.2%増加。
+’21年48~52週(’21.11.28.~’22.01.01.)65歳以上の死亡者数(28,333人)は、過去3年最大死亡者数対比18.6%増加、前年比19.0%増加。
- 65~84歳死亡者数(16,556人)は過去3年最大死亡者数対比13.2%増加、前年比16.3%増加。
- 85歳以上の死亡者数(11,777人)は過去3年最大死亡者数対比21.7%増加、前年比23.0%増加。
+65歳以上の高齢層死亡は気候の影響で季節性を示し、特定年度の異常気候(寒波、高温など)によって差が大きく発生する。
年齢別週間死亡者数(2019-12-29~2022-01-01)
性別超過死亡の状況、市道別の超過死の状況はダウンロードメニューのExcel統計表を参照
〇 超過死亡(Excess Death)の定義
* 超過死亡とは一定期間に通常レベルを超えて発生した死亡を意味する。本資料では、過去の3年の最大の死者数に基づいて分析した。
* 超過死亡は感染症など危機的状況が死亡に影響を把握するための資料として活用される。
* 特に、コロナ19確診死亡者数は、検査量に応じて変化するため、コロナ19が死亡に直接・間接的に影響を把握するためには、超過死亡の分析が必要である。
* コロナ19の状況いおいて発生する可能性のある超過死亡の種類は以下の通り。
「参考」 コロナ19発生時期の超過死亡の種類
コロナ19関連性 | 死亡者類型 | 比較 |
直接原因 | コロナ19 確診者死亡 | ウイルスが確認されたコロナ19死亡 |
確認検査未実施死亡 | コロナ19に感染していたが確診検査を受けていず死亡した場合 | |
コロナ19 合併症又は後遺症死亡 | コロナ19の影響で発生した合併症又は後遺症死亡 (例示) コロナ19の為生じた血栓の為発生した腎臓又は心臓疾患死亡 | |
間接原因 | 医療利用不足 | コロナ19により発生した医療利用不足で発生した死亡 |
隔離による外部要因 | 自家隔離による精神的ストレス又は家庭暴力による死亡 | |
非関連 | コロナ19と関連の無い異常気候等外部要因による死亡 特に、韓国では 1~2月寒波が高齢層死亡に大きな影響を及ぼす |
※上記の分類は、死亡原因の分類ではなく、過剰死亡のタイプの概念的分類である。
〇 留意事項 |
* 2017年~2020年の死亡者数は、当該年度1月から翌年4月までの16ヶ月間の申告分を集計した結果です。
* 2021年週間の死亡者数は、集計基準日までに受理された死亡届を活用して、暫定死亡者数を単純集計したものであり、人口の動向統計と死亡原因統計とは違いがあります。
* 2017年~2020年週間の死亡者数は、確定値であるのに対し、2021年週間の死亡者数は暫定値です。したがって、いくつかの統計値は、毎月20日頃の新規資料公表時更新されることがあります。
(例) 2021年1月公表された資料で12月暫定死亡者数は死亡申告が受け付けられない場合が多く、完全性が落ちます。
* 週単位の分類基準は、国際標準(ISO8601)を適用しました
* 死亡者数が週単位で集計され、特定の年の週間死亡者数の合計と年間死亡者数が一致しない場合があります。
* 死亡した時点から、死亡届が受理されるまで時差が存在して、死亡が発生したにもかかわらず集計されていない場合があります。特に公表月1ヶ月前の死亡者数(グラフでは点線表示)は、正確さが低下します。
(例)「2020年週間集計基準:」2019年12月29日(1週目) - 2021年1月2日(53週次) / 年間集計基準: 2020年1月1日-2020年12月31日
* 公表月2ヶ月前の死亡者数は、確定死亡者数の約98%を含んでいます。
* 超過死亡はコロナ-19のほか、高齢化、異常気象など、さまざまな要因が影響を与えます。特に、韓国は高齢化により死亡者数が継続的に増加する傾向にあり、1〜2月の寒波が死亡者数に大きな影響を与えます。
* 統計表の pは、その項目の値が暫定値であることを示します。
* 統計表(週間死亡者数、性別/週間死亡者数、年齢/週間死亡者数、市道/週間死亡者数)は、上部のダウンロードメニューから利用できます。
〇 作成方法論
基礎資料
+この資料は、統計法と家族関係の登録等に関する法律により全国の地方自治体に受付された死亡届を
住民登録地基準で集計した結果である。
死亡届制度
+申告義務者:同居する親族、同居者、死亡場所を管理する者
+申告対象:大韓民国国民として大韓民国領土内居住者と外国に居住する者
(無縁故死亡者の場合、地方自治体から届出または登録)
+届出事項
届け出年月日、死亡者の住所、氏名、住民登録番号、死亡年月日、死亡場所、発病(事故発生)当時の職業、死亡診断者、
婚姻状態、最終卒業学校、死亡種類、事故発生場所、事故種類、死亡原因、発病から死亡までの期間、国籍
+報告期間:死亡事実を知った日から1ヶ月以内
資料収集過程
死亡届を初めて受け取った時‧区または邑‧面‧洞の担当公務員が届出書を人口動向調査システムに毎月12日まで入力
申告人→市‧区、邑‧面‧洞(受付機関)→市‧郡‧区(受付及び一次取扱機関)
→市‧道(二次取扱機関) ⇒ 統計庁
入力が完了した届出書は、入力機関で1年間保管後廃棄
集まった電算資料は、統計庁内容の検討及び自治体担当者確認後の集計
統計作成方法
2021年の死亡者数は、統計作成時点までに受け取った死亡申告書を基準に週間別の死亡者数を集計する。
別の遅延申告分の見積もりはしない。
統計の完全性
+過去と最近の死亡者数比較時の届出時差、高齢化による死亡者数の増加、異常気候による死亡増加などの要因を考慮する必要があります。
+(届出時差)「20年基準死亡発生月2ヶ月後の集計時確定死亡者数の約98%を含む一方、死亡発生月1ヵ月後、集計時にまだ死亡申告が受け付けられていない場合が多く、完全性が低下する。
+(異常気候) '18年1-2月寒波、'18年7-8月高温、'20年2月初め一時的な寒波などが超過死に影響を及ぼす。
+(高齢化) 韓国は高齢化により死亡者が増加する傾向であり、2020年死亡者数は2010年比19.4%増加した。
死亡者数と粗死亡率の推移、1983年-2020年
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