2021年1月15日金曜日

韓国の新型コロナの流行の特徴と距離確保の効果について

 原文リンク 韓国中央防疫対策本部1月14日定例ブリーフィング資料より

□ 中央防疫対策本部は、コロナ19 3次流行の特性と距離確保の効果について、次のように説明した。

 ○ 3次の流行は2020年11月中旬から開始し、12月末の頂点を過ぎ、現在は患者の減少傾向を維持しており、過去1週間(21.1.3〜1.9)の感染再生指数も0.88に減少した

    *首都圏1週間、1日平均感染者数:700人→400人に減少

  *非首都圏は地域別に増減を繰り返し全体的に安定傾向である

    - また、3次の流行は、大規模な集団発生中心の1‧2次感染とは異なり、全国的に日常の中で小規模感染が広がり広範囲な地域社会が感染の様相を見せた。

    *主な感染経路:集団発生(10月 55.6%→12月 35.2%)、対人接触(10月 12.4%→12月 36.9%)、調査中(10月 12.4%→12月 24.7%)

○ 距離確保の効果については、△距離確保段階を上げる(集合禁止‧営業制限など)で、複数の利用施設の集団感染対策、△5人以上の集まり禁止で集まりと旅行の減少で3段階に上げずに減少傾向に転換されたと評価し、

    *11月中旬以降の距離確保の継続的な格上げ措置も確定者数は12月末までに急激に増加し、'20年12月24日から施行した「5人以上の集まり禁止」措置以後確定者数・感染再生指数の減少(1.28→1.0→0.88)

    - 11月の感染が多数発生していた室内スポーツ施設、塾、カフェなどの施設は、一連の禁止‧運営制限の後、12月に大幅に減少したと発表した。

    *室内スポーツ施設(521→355人)、学園‧教習所(228→183人)、カフェ(132→16人)

 

  - 一方で、12月末からは△療養病院・施設、△宗教施設、△矯正施設などの特定の感染脆弱施設で感染伝播が増加したとしている。

    *11月に好発したカラオケ、スポーツ施設、学校、レストラン、カフェ、サウナなどの集団感染の減少

  12月からは、病院や介護施設(2,098人)、宗教施設(1,828人)、職場(1,153人)、矯正施設(822人)、医療機関(786人)など

    -  特に、5人以上の集まりを禁止(首都圏'20年12月24日〜。非首都圏21年1月4日〜)は、個人間の会合、旅行の減少につながり、患者発生減少に効果的だと判断した。

    * 大衆利用施設の集団感染が中心であった1次及び2次流行とは異なり、地域社会感染が広く拡散された3次流行の特性のために集まりと移動の制限がより効果的であった可能性がある。


<コロナ19確定者の発生と感染再生指数>

* 首都圏2段階('20年11月24日〜)、首都圏2.5‧非首都圏2段階('20年12月8日〜)、
  5人以上の集まり禁止など年末年始特別防疫対策('20年12月24日〜)、5人以上の集まり禁止全国拡大(21年1月4日〜)

○ 防疫当局は3段階上昇せず、減少傾向に転換したことは肯定的ではあるが

    - △地域社会への感染が根深く、△室内活動が多い季節的要因、△大衆利用施設の運営再開時の患者の増加の可能性などを考慮すると、距離確保緩和の再拡散の懸念は常に存在し、

    - △集合禁止・営業制限施設の生計困難、△防疫心得関連業種間の公平性の問題提起など今回の距離確保の限界として指摘した。

 ○ 1月17日以降の距離確保調整するかどうかは、3次の流行の特性と距離確保中間評価等をもとに関係省庁、自治体、専門家協議などを経て、中央災難安全対策本部で最終決定すると述べた。


□ 中央防疫対策本部は、コロナ19 3次の流行の減少は、国民の実践と犠牲により維持されていると強調しつつ、油断せず距離確保と防疫上の心得を忠実に実践することを呼びかけた。

○ 国民に次の3つの心得を徹底的に守ることを要請した。

   1, すべての私的集まりはキャンセルし、自宅安全に滞在し、宗教活動、会議、行事は非対面・非接触で進行してください。

   2, 第二に、場所と状況を問わず、屋内と2m以上の距離維持が難しい屋外で常にマスクを着用し、マスクをはずした対面食事、飲酒、喫煙のような状況は、なるべく避けてください。

  3, 第三に発熱‧呼吸器症状などの疑いの症状があるときは、すぐに検査を受けてください。

  ▪ 医療機関は、コロナ19が疑われる患者または呼吸器症状の患者で、検査依頼書を積極的に発行して選別診療所で、余分な問診の手順なしに迅速に検査を受けることができるよう積極的に協力するよう重ね呼びかけました。

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