2021年6月23日水曜日

変異ウイルス状況

 原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年6月22日 定例ブリーフィング資料より


1. 変異ウイルスの現状と対応策

□ 中央防疫対策本部(本部長:ジョン・ウンギョン庁長)は、'20年12月から国内主要変異ウイルスを監視してきた結果、検出率が継続増加傾向にあり、世界的にも増加傾向にあると明らかにした。

 ○ 変異ウイルスは、感染症の流行の過程で自然に発生続ける現象であり、

   - コロナ19ウイルスは、'19年最初の発生からの経過時間が経つにつれて、いろいろ遺伝的に着実に変異してきていおり、

   - WHOは、この中の病原体の伝播力と重症度、ワクチンの効果に否定的な影響を与えるウイルスについて主要な変異ウイルスに指定している。


 ○ 韓国は5月基準、WHOの勧告基準である確診者比5〜10%よりも高い15.6%ほどのウイルスについての遺伝子分析を実施しており、主要な変異ウイルスの検出率は39.6%*として外国に比べ変異ウイルス検出率は比較的低い方だ。

    * 6月19日現在('20年12月以降19.6%)

    * タイプ別の割合は、アルファ型が84.8%で優勢(デルタ型8.5%、ベータ型6.4%、ガンマ型0.3%)

    * 英国98.98%、フランス85.98%、米国67.79%、カナダ47.27%、日本51.27%(GISAID登録基準、'21年6月8日)


 ○ 中央防疫対策本部は、世界的に検出率が増加しているデルタ型と関連して、

   - 6月現在、国内では、デルタ型ではなく、G群(クレイド)のコロナ19ウイルスの流行を主で、国内の検出率は1.9%水準だが、海外流入の場合、デルタ型の検出率は37.0%と高く、

   - 今後入国者管理などの海外の流入遮断、ウイルスの遺伝子分析を通じた監視を継続実施しつつ、下半期に予定される予防接種を支障なく実施すると発表した。


 【 ワクチン別変異株に対する予防効果の分析

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ワクチン

初期流行株

α変異

(B.1.1.7)

β変異

(B.1.351)

γ変異

(P1)

δ変異

(B.1.617)

ファイザー

91.3%

89.58%(93.4%**)

75.0%.

n.a.

87.9%**

モドナ

94.1%

n.a.

n.a.

n.a.

-

AZ

81.5%

74.6%(66.1%**)

10.4%

n.a.

59.8%**

ノババックス

96.4%

86.3%

55.4%

n.a.

-

ヤンセン

72.0%

n.a.

64.0%

68.1% (P2)

-

  * 出処: Healthcanada(‘21.5.21.)
 ** Effectiveness of COVID-19 vaccines against the B.1.617.2 variant(preprint, 5.24), (https://www.gov.uk/


 ○ 今週(6月13日〜6月19日)に加えて確認された新規主要変異ウイルス感染者は261人で、ウイルスの種類別現況は、アルファ型(α、イギリス変異)223人、ベータ型(β、南アフリカ変異)2人、ガンマ型(γ、ブラジル変異)1人、デルタ型(δ、インド変異)35人であり、

   - このうち、34人は海外流入事例、227人は国内感染例であり、国内感染者の申告地域は京畿35件、ソウル、大邱、各25件などだった。


最近1週間(6月13日〜6月19日)の主要な変異ウイルス確認の現状

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区分

遺伝子分析数

変異ウイルス

検出件数

ウイルス類型

アルファ

(α, 英国変異)

ベータ

(β, 南ア変異)

ガンマ

(γ, ブラジル変異)

デルタ

(δ, インド変異)

累計

(‘20年12月)~

11,336

2,225 (19.6%)

1,886

142

7

190

最近1週計

732

261 (35.7%)

223

2

1

35

国内感染

684

227 (33.2%)

208

-

-

192)

海外流入1)

48

34 (70.8%)

15

2

1

16


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1)アルファ型(α、イギリス変異):総15件(米国発3、カンボジア3、ウズベキスタン1、イラク1、パキスタン1、ロシア1、モロッコ1、ジョーダン1、クロアチア1、キルギスタン1、フィリピン1)

 /ベータ型(β、南アフリカ変異):総2件(キルギス1、フィリピン1)

 /ガンマ型(γ、ブラジル変異):総1件(カナダ1)

 /デルタ型:合計16件(インドネシア6、UAE4、ネパール2、フィリピン1、インド1、ナミビア1、ロシア1)

 

 2)デルタ型(δ、インド変異)新規19件:既存の「仁川南洞区家族/学校の集団事例(5.15〜6.19、総患者数74人)」で12件、「全羅南道咸平郡議員関連(5.24〜6.11、合計患者数22人)の3件の変化を追加確認、散発事例4件(ソウル2、試合1、慶北

 国内発生状況

【 主な変異ウイルス認知と感染経路の現状 】

区分

合計

英国変異

南ア変異

ブラジル変異

インド変異

最近1週

累計

最近1週

累計

最近1週

累計

最近1週

累計

最近1週

合計

2,225

261

1,886

223

142

2

7

1

190

35

海外流入

602

34

380

15

76

2

7

1

139

16

国内感染

1,623

227

1,506

208

66

-

-

-

51

19

確診者接触*

1,253

175

1,152

158

58

-

-

-

43

17

感染経路調査中

370

52

354

56

8

-

-

-

8

2

 * 先行確診者接触及び診断事例関連を含む

主な変異ウイルス流入上位5カ国の状況 】

区分

合計

英国変異

南ア変異

ブラジル変異

インド変異

インド

88

7

1

-

80

ハンガリー

46

46

-

-

-

フィリピン

45

26

18

-

1

パキスタン

43

40

3

-

-

米国

36

34

1

1

-

最近2週間の主な変異ウイルス流入上位5カ国の状況 】

区分

合計

英国変異

南ア変異

ブラジル変異

インド変異

インド

13

-

-

-

13

アラブ首長国連邦

7

1

-

-

6

インドネシア

6

-

-

-

6

ロシア

5

1

-

-

4

フィリピン

4

1

2

-

1

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