□ 海外の研究結果にも基礎疾患者がコロナ19感染時に重症の危険性があることが確認される。
○ 18歳以下対象の米国研究結果1)によると、基底疾患のある小児が基底疾患のない小児に比べて、入院危険度と入院患者で重症感染症発生危険比が高いことが示された。
* (分析期間/対象) '20年3月~'21年1月 18歳以下 コロナ19に感染した小児(43,465人)で基礎疾患と慢性疾患複合度による重症コロナ19感染症危険比推定
<基礎疾患別入院危険度> | <基礎疾患別重症コロナ19感染症危険比> |
- 基礎疾患のある小児の入院危険比は、基底疾患のない小児に比べて1型糖尿4.60倍、肥満3.07倍、心血管系先天性障害2.12倍と高かく、
- 入院した小児(4,302人)で、重症コロナ19感染症発生危険比は1型糖尿2.38倍、先天性心血管障害1.72倍、てんかん・痙攣1.71倍、肥満1.42倍と高かった。
○ 慢性疾患の複合度が高い群であるほど、入院危険度と入院患者で重症感染症発生危険比が高いことが分かった。
- また、慢性疾患のない群対比入院危険比は非複合群2.91倍、複合群7.86倍高く、入院時重症感染症危険比は非複合群1.95倍、複合群2.86倍高いことが分かった。
慢性疾患 | 入院 | 重症コロナ19感染症 (入院小児) | ||
危険比 | 95% CI | 危険比 | 95% CI | |
慢性疾患の無い群 | 1 | (最高値) | 1 | (最高値) |
慢性疾患非複合群 | 2.91 | (2.63-3.23) | 1.95 | (1.69-2.26) |
慢性疾患複合群 | 7.86 | (6.91-8.95) | 2.86 | (2.47-3.32) |
* 慢性疾患複合群:➀疾患の進行性状態➁悪性腫瘍➂2個以上の人体系侵犯のうち1個以上満たす場合 慢性疾患非複合群:1個の人体系侵犯の非進行性疾患がある場合 慢性疾患なし群:基礎疾患のない群 |
□ 一方、小児・青少年接種に関連して最も懸念の多い異常反応分析結果全体年齢に比べて申告が低く、ほとんど軽微なことが分かった。
○ 国内コロナ19予防接種以後5~11歳、12~17歳で異常反応申告率はそれぞれ0.79件、2.97件で全体年齢の3.71件に比べ低く、ほとんど頭痛など軽微な症状(97.0%)だった。
<国内5~17歳年齢の次数別異常反応申告状況(8月14日現在)>
| (単位: 件(件/1,000件接種)) | |||||
接種者 | 異常反応 | |||||
全体 | 一般異常反応 | 重大な異常反応 | ||||
全体 | 474,667 | (3.71) | 455,697 | (3.57) | 18,970 | (0.15) |
5-11歳 | 96 | (0.79) | 92 | (0.76) | 4 | (0.03) |
12-17歳 | 15,902 | (2.97) | 15,433 | (2.88) | 469 | (0.09) |
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