3. 突破感染の状況 |
□ 中央防疫対策本部は、コロナ19ワクチンの有効性の評価を目的として実施されているワクチン接種後、「突破感染推定」事例の現状を次のように述べている。
※コロナ19突破感染推定事例:ワクチン別推奨接種回数*完了後、免疫形成に必要な14日以上経過者がコロナ19に確診した場合 *アストラゼネカ・ファイザー・モドナワクチン2回、ヤンセンワクチン1回 |
○ 7月22日現在、国内接種完了者5,543,933人のうち突破感染推定事例は合計779人(10万人当たり14.1人)であり、
- ワクチンの種類別には、アストラゼネカ169人(10万人当たり16.9人)、ファイザー172人(10万人当たり5人)、ヤンセン437人(10万人当たり38.5人)、交差接種(1回アストラゼネカ、2回ファイザー)1人(10万人当たり0.7人)であった。
○ 突破感染推定例中変異ウイルスの分析が実施された226人のうち72人に主要な変異(アルファ型17人、ベータ型1人、デルタ型54人)が確認された。
○ 危重症患者は5人*で突破感染推定事例中0.6%であり、死亡者はいなかった。
*(年齢別)30代1人、50代1人、80代の3人
○ 中央防疫対策本部は、すべてのワクチンで突破感染は発生することがあり、現在、国内で使用しているコロナ19ワクチンの突破感染の発生率は非常に低く、接種完了者は感染しても重症度と死亡が減少するなど、予防接種の利点は、まだ大きいといいました。
<表1.コロナ19ワクチン接種後突破感染推定事例累積発生率および変異分析の現状>
(‘21年7月22日0時, 単位 : 名) | |||||||||
ワクチン種類 | 接種完了者1) | 確診者(突破感染推定) | 主要変異分析結果 | ||||||
区分 | 計 | 性別 | |||||||
男 | 女 | α | β | γ | δ | ||||
計 | 5,543,933 | 確診者数 | 779 | 529 | 250 | 17 | 1 | - | 54 |
発生率2) | 14.1 | 18.7 | 8.7 | ||||||
AZ | 999,544 | 確診者数 | 169 | 65 | 104 | 4 | - | - | 12 |
発生率2) | 16.9 | 21.9 | 14.8 | ||||||
PF | 3,408,387 | 確診者数 | 172 | 69 | 103 | 9 | 1 | - | 13 |
発生率2) | 5.0 | 4.5 | 5.4 | ||||||
J | 1,136,002 | 確診者数 | 437 | 395 | 42 | 4 | - | - | 29 |
発生率2) | 38.5 | 40.2 | 27.6 | ||||||
交差 | 149,248 | 確診者数 | 1 | - | 1 | - | - | - | - |
発生率2) | 0.7 | - | 0.9 |
1)ワクチン種類別推奨回数接種後14日経過者
2)ワクチン種類別推奨回数の接種後14日経過者10万人当たり確診者数
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