2020/09/15

韓国のコロナ19抗体調査の中間結果発表

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2020年9月14日 韓国疾病管理庁 コロナウイルス感染症-19国内発生状況(定例ブリーフィング)資料より


□中央防疫対策本部は、国民健康栄養調査*の残余血清を活用した国内コロナ19抗体の調査の中間結果を発表した。

   *(国民健康栄養調査)、喫煙、飲酒、栄養、慢性疾患など500余りの医療指標を算出する国民の健康の統計調査で、1998年に導入し、毎年1万人を対象に実施

 ○国民健康栄養調査2次分の残りの血清1,440件(6.10日〜8.13日、収集検体)に対する抗体と中和抗体検査の結果、1件陽性と確認された。

    - 参考に国民健康栄養調査1次分の残余血清1,555件(4.21日〜6.19日、収集検体)に対する抗体と中和抗体検査の結果陽性と確認された検体はなかった。(7.9日報道)

次数

収集期間

調査件数

抗体陽性

中和抗体陽性

対象地域

1次

4.21.~6.16

1,555件

0件

0件

大邱, 世宗, 大田を除外した14の市·道

2次

6.10.~8.13.

1,440件

1件

1件

13の 市·道

 ○関連分野の専門家諮問会議(9.2日および9.9日)の結果、2次分の調査結果は、検体の収集時期が8.14日以前に、8月中旬以降の流行状況を説明するのは限られており、海外の事例(添付3​​参照)に比べて陽性率が低いのは、6月から8月初めまで確診者が少なかった影響で、これは国民の自発的、社会的距離確保と生活防疫のための努力の結果が反映されたものと考えることが出来る。

 ○今後抗体保有率の調査結果を調べるため2ヶ月単位で国民健康栄養調査検体を活用した抗体調査を継続する予定であり、

   - 追加として集団発生地域である大邱‧慶山地域の一般人と医療スタッフなど3,300人、全国単位の地域別の抗体保有率を確認するための軍入所男子1万人と地域代表集団1万人に対する抗体の調査も進め、より詳細な集団免疫の程度などを把握して防疫対策を継続して補完していく事としている。

参考 3. 国外コロナ19 血清疫学調査現況

 

国家

地域及び対象

結果

備考

中国

武漢/その他地域

医療陣 : 武漢(3.8%), 広州(1.2%),  重慶(3.1%)

一般 : 武漢(3.2%), 広州(1.4%), 重慶(0.6%)

- 20.6 発表

- ELISA法

日本

東京/大阪/宮城県, 8,000名

0.1%(東京), 0.17%(大阪), 0.03%(宮城)

- 20.6 発表

- CLIA 2種  

* (2種すべてが陽性の件数)

岩手県(非流行地域) 1,000名

医療陣: 0.4%(CLIA 1), 0%(CLIA 2)

- CLIA法

神戸 1000名

来院患者 : 3.3%

-ラピッドキット

米国

全地域,一般人 10,000名

調査推進中(米 NIH主管)

 

サンタクララ地域 3,330名

1.5%

(Population-weighted 2.81%)

- ラピッドキット

ニューヨーク州,一般人 7,500名

14.9% (ニューヨーク市 24.7%)

- 20.4 発表

- ラピッドキット

インディアナ州, 3,658名

2.79%

- CLIA

ジョージア州, 1,090名

2.5%

- ELISA

10ケ州, 16,025名

1%(サンフランシスコ)-6.9%(ニューヨーク)

- ELISA

英国

ロンドン及び周辺地域

17%(ロンドン), 5%(以外の地域)

- 20.5 発表

*千万人検査計画

スコットランド, 1,000名

0.6%

- 20.4 発表

- 中和抗体法

全地域 7857名

(17歳以上, Blood donors)

5.7%

- ELISA

スペイン

全地域,

一般人(標本) 63,000名

5% (低い地域 <2%, 高い地域 10%)

- 20.5 発表

- ラピッドキット

スウェーデン

ストックホルム及び周辺地域

7.3%(ストックホルム), 3~4%(以外の地域)

- 20.5 発表

- 自体検査法

ベルギー

Wallonia, Flanders, Brussels (血清銀行残余血清)

7,307名(10才単位年齢別, 0-101才)

1次収集(20/03/30-05/04, 3910件) : 2.9%

2次収集(20/04/20-04/26, 3397件) : 6%

- ELISA法

デンマーク

9,496名

1.7%

- ラピッドキット

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