2024/12/20

インフルエンザ流行注意報発令

原文リンク 2024年12月20日

 

インフルエンザ流行注意報発令

- 呼吸器感染症関係省庁合同対策班2次会議(12月18日)を通じて状況点検を実施

- 全国にインフルエンザ流行注意報を発令、高リスク群患者の場合、疑わしい症状だけで抗ウイルス剤の健康保険給付を適用して迅速に治療

- (合同対策班)

 (疾病庁)主な感染症発生状況の点検、インフルエンザ及びコロナ19予防接種の集中的な勧奨及び広報の持続、

 (福祉部)冬季の呼吸器感染症の増加に備えて発熱クリニックの再稼働など、

 (教育部)家庭通信などを活用した予防接種の持続的な勧奨

- (専門家提言) 

 ▲高齢者・小児インフルエンザ予防接種を急ぐこと、

 ▲呼吸器症状発生時のマスク着用及び室内適正換気の重要性、

 ▲抗生物質耐性の積極的なモニタリング、

 ▲解熱剤など治療薬の需給モニタリングの呼びかけなど。

 

 疾病管理庁(庁長チ・ヨンミ)は、インフルエンザ患者数の増加に伴い、12月20日(金)0時から全国に「インフルエンザ流行注意報」を発令する。 また、疾病管理庁は12月18日(水)に第2回呼吸器感染症関係部署合同対策班を開催し、インフルエンザを含む主要呼吸器感染症の発生状況を共有し、対応策を点検した


インフルエンザ流行注意報発令 

 疾病管理庁が実施する医院級(300ヵ所)のインフルエンザ標本監視の結果、最近4週間、インフルエンザ(疑似)患者の発生が持続的に増加し、50週目(12.8.~12.14.)標本監視機関の医院級外来患者1,000人当たり13.6人今シーズンのインフルエンザ流行基準(8.6人)を超過した。

  * (インフルエンザ疑似患者, Influenza-like illness(ILI)): 38℃以上の突然の発熱、咳または喉の痛みがある者。

 * ('24-'25シーズンインフルエンザ流行基準) 全国医院級標本監視結果、外来患者1千人当たりインフルエンザ疑似患者8.6人(2023-2024シーズン:6.5人)

  * (最近4週間の疑似患者分率(ILI)) (47週) 4.8人 → (48週) 5.7人 → (49週) 7.3人 → (50週) 13.6人

  * (ウイルス検出率) (47週) 1.4% → (48週) 5.1% → (49週) 9.3% → (50週) 15.2%)


【 最近の6節気、季節性インフルエンザの疑似患者発生状況 】



 最近流行しているインフルエンザウイルスはA型((H1N1)pdm09、H3N2)で、今回のシーズンのワクチン株*と非常に類似しており、高い中和能形成が確認され、ワクチン接種で十分な予防効果が期待でき、また、治療薬耐性に影響を与える変異もないことが確認された。

 * 世界保健機関(WHO)が推奨するインフルエンザワクチンの製造に使用されたウイルス。

最近4週間のインフルエンザウイルスの型別検出状況

週次

全体検出率(%)

型別検出率(%)

A(H1N1)pdm09

A(H3N2)

B

47週

1.4

1.2

0.3

0.0

48

5.1

1.9

2.9

0.3

49

9.3

4.3

4.3

0.6

50

15.2

7.5

7.8

0.0


2024/12/18

COVID-19後遺症調査・マルチオミックス研究合同フォーラム開催

原文リンク 2024年12月18日

 

              

COVID-19後遺症調査・マルチオミックス研究合同フォーラム開催

COVID-19関連の後遺症調査研究とマルチオミックスの研究成果の共有及びデータ活用の協力方案を協議

 

 疾病管理庁(庁長チ・ヨンミ)国立保健研究院(院長パク・ヒョニョン)は、COVID-19マルチオミックス*及び後遺症調査研究成果を共有し、活用方策について議論するため、12月17日(火)「COVID-19後遺症調査・マルチオミックス研究合同フォーラム」を開催する。

  * (COVID-19マルチオミックス) COVID-19感染などによって現れる遺伝体、転写体、タンパク質など様々な分子レベルで生成された複数のデータに対する総体的かつ統合的なアプローチを意味する。

 国立保健研究院国立感染症研究所(所長:チャン・ヒチャン)は、慢性COVID-19症候群患者管理の科学的根拠を構築するため、'22年から「慢性コロナ19症候群(コロナ19後遺症)調査研究」事業(研究責任者:江南聖心病院イ・ジェガップ教授)を実施している。
 現在までに約9,500人の研究対象者コホートを構築し、ビッグデータ活用研究、後遺症の原因メカニズムを解明するための仲介研究及び後遺症治療薬に関する臨床試験が進行中であり、大韓感染学会と共同で「慢性コロナ19症候群診療ガイドライン」*を作成し、配布した。 

  * 疾病管理庁ホームページ(dportal.kdca.go.kr →コロナ19→慢性コロナ19症候群)及びカードニュース提供、大韓感染学会ホームページ(www.ksid.or.kr→資料集→感染症別ガイドライン)及び学術誌(Infection & Chemotherapy)掲載

 

 また、国立保健研究院は、COVID-19確診者の重症度予後予測モデル開発研究のため、'20年から「確診者マルチオミックスデータ収集及び予後予測モデル開発」事業を実施した。
 本事業を通じて収集されたCOVID-19マルチオミックスの研究資源には、確診群(559人分)、ワクチン接種群(57人分)と正常対照群(104人分)など合計720人分の資料*が含まれおり、  

* 臨床情報、人体由来物、マルチオミックスデータ(全長ゲノムWGS、単一細胞ゲノムscRNA-seq、T細胞受容体とB細胞受容体の発現データbulk TCR/BCR-seq、一般血液検査、免疫因子分析結果(サイトカイン、HLA Typing)、コロナウイルスの遺伝子情報など

 国立中央人体資源銀行と保健医療研究資源情報センターのホームページ*を通じて公開され、現在活用が可能である。
 * 国立中央人体資源銀行(http://www.nih.go.kr/biobank)、保健医療研究資源情報センター(http://www.coda.nih.go.kr)


 特に、今回の研究フォーラムでは、両事業の研究陣がこれまで進めてきたコロナ19関連のマルチオミックス研究成果を互いに共有し、関連専門家とのパネルディスカッションを通じて、今後の患者管理政策とオミックスデータの活用及び協力研究方案などについて深い議論を行った
 国立保健研究院のパク・ヒョンヨン院長は、「感染症対応のために様々な分野の研究は必須であり、そのためのマルチオミックスデータは重要な研究資源である」とし、「感染症データを活用できる様々な分野の研究可能性を議論し、専門家と協力を続けていきたい」と伝えた。
 疾病管理庁のチ・ヨンミ庁長は、「今回の研究フォーラムを通じて、コロナ19の確診者の多様な研究データを活用した研究成果を共有し、今後、新型感染症分野で人工知能などの先端技術を活用した研究が活性化されることを期待している」とし、「持続的に科学的根拠に基づいて感染症政策を策定するように努力する」と明らかにした。

 

<添付>  1.イベントポスター

      2.コロナ19後遺症調査研究事業の概要

           3.新型コロナウイルス感染症確定者公開人体資源及び情報


添付 2

 

 コロナ19後遺症調査研究事業概要

①事業目的

  韓国の慢性コロナ19症候群管理対策の科学的根拠の整備及び将来の感染症対応体制の構築

②事業内容

 小児・青年を含むCOVID-19確診者コホート研究を通じた慢性COVID-19症候群の発生率、症状、危険因子、発生原因などを調査、治療ガイドライン提供

③事業期間

 22年8月 ~ 25年12月

④推進体系

ㅇ (疾病管理庁) 事業構成及び出捐金の編成、対応などの管理総括

ㅇ (韓国保健産業振興院) 研究課題の選定、評価、精算、進行状況、成果の管理

ㅇ (主管研究開発機関) 研究の遂行主体として、共同研究機関を構成し、共同研究(必須)、  協業研究(必須)、総括機能(共同研究課題の進行、成果管理など)を遂行する。


重点分野


重点分野

研究内容

1. 臨床基盤様相及びガイドライン研究

(総括)

幼児・青少年を含む新型コロナウイルス感染症確診者コホート構築及び運営を通じた新型コロナウイルス後遺症様相調査研究、治療ガイドラインの提示

2. ビッグデータ基盤の後遺症研究

(共同1)

同事業の臨床研究及び仲介研究など同意書ベースの資料DB構築、活用プラットフォームの開発及び活用研究

3. 仲介研究

(共同2)

COVID-19の後遺症発生原因究明、バイオマーカー探索などのための中間研究



添付 3

 

 COVID-19の確診者公開人体資源及び情報

国立中央人体資源銀行(http://www.nih.go.kr/biobank)、保健医療研究資源情報センター(http://www.coda.nih.go.kr)で確認可能。

 

 (収集対象者) Covid-19 感染症確診者と一般人から人体由来物を収集する。 

    - (一般人) 基本時点の人体由来物のみを収集し、対照群として活用。

   - (コロナ19確診者)重症度*によって区分して収集し、軽症は3時点(入院時、入院後7日、退院時)、重症は最大7時点(入院時、入院後7日、薬物投与時、退院時など)で人体由来物を収集した。

     * 重症度の定義 : 肺炎と一緒に次の症状が1つ以上含まれる場合、呼吸数30回以上、酸素飽和度大気状態で93%以下、酸素化指標(PaO2/FiO2) 300 mmHg以下、胸部放射線または胸部CT上、肺の浸潤が50%以上。

 

 (収集資源の種類) Covid-19 感染症確診者及び一般人から gDNA、PBMC(細胞)、血清、血漿、尿、上気道検体(喀痰)の人体資源を収集。

 

< 新型コロナウイルス感染症確診者及び一般人の人体資源状況 >

 

人数

追跡

次数

人体資源種類 (単位: バイアル)

gDNA

血清

(0.3mL vial)

血漿

(EDTA)

(0.3mL vial)

血漿(CPT)

(0.3mL vial)

PBMC

尿

(1mL vial)

喀痰

一般人

104

1回

243

632

804

1,215

441

1,144

0

ワクチン群

57

5回

652

1,379

2,178

3,300

1,468

892

0

確診者

559

7回

4,644

13,450

15,315

23,621

7,209

22,225

254

720

7回

5,539

15,461

18,297

28,136

9,118

24,261

254

 

 

 マルチオミックス分析情報生産状況 

   - 全ゲノム解析(WGS)、ヒト白血球抗原タイプ分析(HLA typing)は、COVID-19確診者及び一般人1人1点のみ生産

   - 単細胞転写体分析(scRNA; scTCR/TCR-seq, bulk TCR/BCR RNAseq)は、軽症、重症の一部の患者に対してのみ生産  

    - 一般人の場合、1時点でのscRNA-seq分析結果生産

      ・ COVID-19確診者が軽症の場合、3時点(入院時、入院後7日、退院時)でscRNA-seq分析結果を生産。

      ・ COVID-19確診者が重症の場合、最大7時点(入院時、入院後7日、薬物投与前後、退院時など)でscRNA-seq分析結果を生産 


 

  - 면역인자(Cytokine) 분석결과는 경증, 중증 일부 환자에 대해서만 생산  

      · 일반인의 경우, 1시점에서 면역인자 분석결과 생산

      · 코로나19 확진자 경증인 경우, 3시점(입원시, 입원 후 7, 퇴원시)에서 면역인자 분석결과 생산

      · 코로나19 확진자 중증인 경우, 최대 7시점(입원시, 입원 후 7, 약물투여 전후, 퇴원시 등)에서 면역인자 분석결과 생산

 - 免疫因子(Cytokine)分析結果は、軽症、重症の一部の患者に対してのみ生産 

      ・ 一般人の場合、1時点での免疫因子分析結果生産

      ・ COVID-19確診者が軽症の場合、3時時点(入院時、入院後7日、退院時)免疫因子分析結果生産

      ・ COVID-19確診者が重症の場合、最大7時時点(入院時、入院後7日、薬物投与前後、退院時など)免疫因子分析結果生産


< COVID-19の確診者及び一般人マルチオミックス分析情報の公開対象 >

 

オミックス分析種類

確診者(名)

ワクチン接種群(名)

一般人(名)

総計

全ゲノム解析(WGS)

459

57

104

620

HLA typing

459

57

104

620

scRNAseq(+scTCR/BCRseq)

199

54

64

317

Bulk TCR seq

184

37

49

270

Bulk BCR seq

184

37

49

270

免疫因子(Cytokine)

449

39

95

583