2023/06/29

昨年、コロナ19以外の法定感染病6.6%減少「2022感染病届出状況年報」発刊

原文リンク 2023年6月29日

  細かいデータはこちらのリンクを参照
  *2012-2022年度法定感染病発生報告状況
  *2012-2022年度法定感染症死亡報告状況
  *2021-2022年度法定感染症報告増減状況
   

昨年、コロナ19以外の法定感染症6.6%減少

- 疾病管理庁、「2022感染病届出状況年報」発刊 -

-  法定感染症申告患者数28,517,466(10万人当たり55,332人)前年比4,159.7%増加

     * 標本監視感染症(第4級)は除く患者数

  ※増加した感染症はコロナ19、デング熱、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)感染症、マラリアなど19種

 

-  ただし、コロナ19(28,424,635人)除外時92,831人(10万人当たり180人)前年対比6.6%減少

 

  減少した感染症は、結核、A型肝炎、B型肝炎、水痘など16種

 

-  医療機関及び関連機関等感染病発生時の迅速な届出と積極的協力を依頼

 

  疾病管理庁(庁長チ・ヨンミ)は、2022年に疾病保健統合システムに申告された法定感染病の状況を分析し、「2022年感染病届出状況年報」発刊した。

 

   年報には「感染病の予防及び管理に関する法律」第2条に明記された89種*の法定感染病統計が収録されており、2022年には全数監視対象感染病66種のうち40種の感染病が報告され、26種は届出がなかった。

  全数監視対象感染症66種+標本監視対象感染症23種

 

  2022年法定感染症申告患者数*は28,517,466人(人口10万人当たり55,332人)で、2021年669,478人人口10万人当たり1,294人)に比べて大きく増加したが、

   標本監視感染症を除く第一級~第三級感染病届出患者数の合計

 

   コロナ19(28,424,635人)を除くと、報告患者数は92,831人(人口10万人当たり180人)で、前年(99,406人)と比較して6.6%減少した。

 

   前年に比べての報告件数が増加した主な感染症は、ロナ19(4,886.2%)デング熱(3,333.3%)マラリア(42.9%)CRE感染症(31.1%)などであり、減少した主要感染症A型肝炎(△71.3%) B型肝炎(△26.7%)C型肝炎(△17.9%)水痘(△11.4%)結核(△11.3%)などだった。



[ 2020~2022年の法定感染症増減の状況 ]

単位 : 名(増加率, %)

区分

2020年

2021年

2022年

第1級感染症

60,727

570,072

0

第2級感染症

86,768

80,611

28,499,967

第3級感染症

19,221

18,795

17,499

合計

166,716

(8.7%)

669,478

(301.6%)

28,517,466

(4,159.7%)

(コロナ19除外時)

105,990

(42.5%)

99,406

(6.2%)

92,831

(6.6%)

   *  2020、2021年にはコロナ19は第1級新種感染症症候群で報告された件数であり、2022年から第2級に転換


[ 2020-2022年の海外流入感染症の流入国の状況 ]

単位: 報告率(%)

区分

アジア

アメリカ

ヨーロッパ

他の大陸

合計

2020

1,826

(33.2%)

1,651

(30.0%)

1,432

(26.1%)

586

(10.7%)

5,495

(100.0%)

2021

5,724

(47.7%)

2,530

(21.1%)

2,210

(18.4%)

1,528

(12.8%)

11,992

(100.0%)

2022

30,133

(53.8%)

11,305

(20.2%)

10,737

(19.2%)

3,871

(6.8%)

56,046

(100.0%)

 

 

添付 1

 

 2022年の主要法定感染症報告の状況

  法定感染病*患者は2022年28,517,466人(人口10万人当たり55,332人)前年比4159.7%増加

 ※ コロナ19(28,424,635人)を除くと92,831人(人口10万人当たり180人)前年比6.6%減少

 

 ◎ 2021年より増加した主な感染症

   - 第1級感染症:なし

   - 第2級感染症:CRE感染症、コロナ19、エンポックス

   - 第3級感染症:マラリア、デング熱、ライム病、ツツガムシ症など

 

 ◎ 2021年より減少した主な感染症

    ー 第2級感染症:A型肝炎、結核、水痘など

    -  第3級感染症:B型肝炎、C型肝炎など

 

 主な海外流入感染症はコロナ19、デング熱、マラリアの順、

    流入地域はアジア地域が全体の約53.8%を占める

 

 

 

(単位 : 名)

区分

コロナ19

デング熱

マラリア

全体患者数

28,424,635

103

126

(海外流入)

55,864(0.2%)

103(100%)

38(30.2%)

 

 法定感染症による死亡(結核を除く)は2022年に合計27,269人で、コロナ19(26,397人)、CRE感染症(539人)、後天性免疫不全症(142人)、肺炎球菌感染症(56人)、重症熱性血小板減少 症候群(40人)など

 

<年度別法定感染病(標本監視(4級)を除く)発生推移>

 

        

2018

2019

2020

2021

2022

 *   10万人当たり発生率:年間届出数を当該年度住民登録年央人口で割った値


  * 括弧内はコロナ19除外時発生率

10万名当り発生率

377.7

352.2

321.6

(204)

1,294.1

(192)

55,332

(180)