2020/04/14

韓国でのコロナウイルス対応指針での「病床配定及び移送」

韓国疾病管理本部 新種コロナウイルス対応指針(自治体用) 7-3版より
      原本リンク先     (2020年3月15日)

Ⅵ.病床配定及び移送
 (自治体の状況により次の内容は弾力的に運用)
1. 市・道病床配定管理体系構築
(概要) 市・道は地域内使用可能な病床及び病院、医療資源を正確に把握して、病床配定の為の患者管理班及び感染管理機能新設
 - 市・郡・区は確診患者重症度評価機能を使って高齢者、慢性疾患者等、危険要因保有者を迅速に報告できるように体系構築。
(資源把握) 市・道患者管理班は公共病院、民間病員* 保有陰圧病室及び一人部屋と最重症、重症患者診療重患者室及び装備**, 人員現況を把握して、
 - 需要発生時、即時使用するための事前準備計画樹立必要
  * 国家指定隔離治療病床の外、感染病先端病院、地域拠点医療機関、国立病院、警察病院、報勲病院、軍病院、地方医療院等へ対する把握必要
  ** ECMO(体外式膜型人工肺、extracorporeal membrane oxygen) CRRT(継続新代替用法、continuous renal replacement therapy) 等余裕医療機関及び個数
※  軍人(現役将兵等)が確診・疑似患者に分類された場合、国軍医務司令部医療総合状況センター(1688-5119, 031-725-5119)に連絡して国軍首都病院(軍指定隔離病床)及び国家感染病隔離期間に指定された軍病院に病床配定及び隔離入院措置

2. 病床配定及び運営原則
(重症患者) 重症度分類後高危険群対象優先順位を付けて即刻病床配定後医療陣診療実行
(一般病室) 確診患者入院時、一般患者と動線を完全に分け、独立的な病棟単位運用
  * (空調施設) 外気(30%)と内気(70%)混合循環方式から外気100%に吸気する全排気方式に転換
(入院待機中措置) 確診患者の意識水準、年齢、基礎疾患(慢性疾患、臓器移植等) 等
高危険群の有無を確認、入院前までモニタリング* 続けて実施し中等症入院病床に入院
  * 該当自治体は24時間相談体系を構築して運用

3. 移送
(移送措置)
 - 配定された病床に移送
 - 移送時疑似(確診)患者は手術用マスク着用維持
 - 移送要員は適切な個人保護具* 着用
  * 移送要員 : 全身保護服(靴カバー含む)、KF94 等級の呼吸器保護具、使い捨て手袋、ゴーグル(又は顔面保護具)
☞ [付録 9] コロナ19 関連個人保護具の使用参照
 - 救急車運転手は個人保護具*(KF94 等級の呼吸器保護具と使い捨て手袋)着用
  * 但し、救急車運転席が遮蔽されていなかったり、疑似患者及び患者接触の機会がある場合は、必ず全身保護服、(靴カバーを含む), KF94 等級の呼吸器保護具、使い捨て手袋(必要時はゴーグル又は顔面保護具追加)着用

4. 患者の転院
市・道間重症患者転院手続き
 ① 該当医療機関(患者担当医師) → 転院支援状況室((国立中央医療院で支援中、局番なしで 1800 - 3323)で転院要請
 ② 転院支援状況室は医療機関と直接協議し転院を決定し、医療機関は協議結果を該当市・道に事後報告

  留意事項
 - 医療スタッフの患者の状態の把握により軽症の場合転院要請を断ることができる
 - 転院支援状況室へ転院要請前、市・道患者管理班を通して管内患者転院努力等事前措置必要
  各 市・道 協調必要事項
 - 転院支援状況室転院要請前に、管内又は他市・道に患者転院努力を事前実施

 - 症状好転又は軽症患者の場合、院内又は感染病先端病院等への再配置を随時進行、重症患者診療病床確保

転院要請時、伝達事項(必須):
 ① 患者状態(重症度、年齢、基礎疾患、透析有無、ガン患者、精神疾患等特異事項)、
 ② 患者位置(医療機関名等)
 ③ 患者状態説明が可能な医療スタッフ連絡処

<重症患者 市・道間転院体系>
  (図 略)


その他留意事項
 ① 患者を受け入れる医療機関に伝えなければならない資料*は追加感染防止のためジッパーバック等に入れて必ず同乗者が持参・伝達
   *  医務記録、診療所見書、CT/X-ray  等情報(CD 等)
 ② 患者出発時、出発時間・関連情報*を転院支援状況室で共有
   * 移送担当者や同乗者連絡処、同乗者免許や資格の有無、車両番号
 ③ 移送時には感染管理が可能な救急車両等で転院
 ④ 移送中医療スタッフ同乗及び状態悪化時事前連絡(到着病院等)必要
    (心装置やECMO等状況準備)

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