2024/01/12

コロナ19入院患者 標本監視統計資料の公開

 原文リンク 2024年1月12日

コロナ19入院患者 標本監視統計資料の公開

 - 1月12日(金)から「感染症標本監視週刊ニュースレター」に新型コロナ19入院患者統計を公開
 -1月1週、コロナ19を含む急性呼吸器感染症入院患者の発生状況

* (入院患者) コロナ19  30.3%(859人) > インフルエンザ 28.9%(818人) > 呼吸器細胞融合ウイルス 14.9%(421人)順
** (重症入院患者) インフルエンザ 31.7%(72人) > 呼吸器細胞融合ウイルス 19.4%(44人) > コロナ19 15.0%(34人)順

  

   疾病管理庁(庁長チ・ヨンミ)は、昨年4級法定感染症*に等級調整('23年8月31日)されたコロナ19を週刊標本監視ニュースレター**に含め、1月12日(金)から公開すると明らかにした。

 * (第4級法定感染症) 流行の有無を調査するために標本監視活動が必要な感染症で、全数検査ではなく標本監視システムを運営(例、インフルエンザなど呼吸器感染症)   

 ** 疾病管理庁感染症ポータル(ncv.kdca.go.kr) > 感染症ニュース > 出版物ニュースレター > 週間ニュースレター

 

 現在、疾病管理庁が運営している呼吸器感染症標本監視体系は、

 ①医院級外来患者対象のインフルエンザ疑似患者監視(195ヵ所)及び病原体監視(77ヵ所)

 ②病院級入院患者対象(218ヵ所)の急性呼吸器感染症入院患者監視と

 ③上級総合病院入院患者対象(42ヵ所)の重症急性呼吸器感染症入院患者監視 に分かれている。

 

  医院級外来患者対象のインフルエンザ疑似患者に対する病原体監視では、'23年1月からコロナ19を含む急性呼吸器感染症原因ウイルスの検出状況を公開し、'24年1月1週間の標本監視ニュースレターでは、急性呼吸器感染症入院患者監視と重症急性呼吸器感染症入院患者監視におけるコロナ19入院患者の統計が新たに含まれる

  1月1週('23.12.31.~'24.1.6.)の急性呼吸器感染症入院患者*のうち、新型コロナウイルスが最も高い割合(30.3%、859人)を占めておりインフルエンザ(28.9%、818人)、呼吸器細胞融合ウイルス(14.9%、421人)の順である。このうち、コロナ19は65歳以上で主に発生**しており、入院患者の62.9%に相当する。

  * 急性呼吸器感染症入院患者 : <添付2>診断基準参照

 **  (年齢別) 65歳以上 62.9%(540人) > 50-64歳 19.3%(166人) > 19-49歳 12.1%(104人)順

 

[病院級入院患者対象(218ヵ所) 急性呼吸器感染症入院患者監視]

(単位: 名)

区分

コロナ19

インフルエンザウイルス

呼吸器系

細胞融合

ウイルス

リノ

ウイルス

コロナ

ウイルス

アデノ

ウイルス

ヒトメタニューモウイルス

パラインフルエンザウイルス

人ボカ

ウイルス

1月 1週

859

818

421

261

252

100

52

45

23

(30.3)

(28.9)

(14.9)

(9.2)

(8.9)

(3.5)

(1.8)

(1.6)

(0.8)

※ 本資料は暫定統計であり、今後変動する可能性があります。

 

   重症急性呼吸器感染症の入院患者*では、インフルエンザが最も高い割合(31.7%、72人)を占めており、呼吸器細胞融合ウイルス(19.4%、44人)、コロナ19(15.0%、34人)の順である。このうち、コロナ19は65歳以上で主に発生**しており、入院患者の52.9%に相当する。

 * 重症急性呼吸器感染症入院患者 : <添付2>診断基準参照

 ** (年齢別) 65歳以上 52.9%(18人) > 1-6歳 14.7%(5人) > 0歳 11.8%(4人)順

 

[上級総合病院入院患者対象(42ヵ所)重症急性呼吸器感染症入院患者監視]

(単位: 名)

区分

インフルエンザウイルス

呼吸器系

細胞融合

ウイルス

コロナ19

リノ

ウイルス

コロナ

ウイルス

パラインフルエンザウイルス

アデノ

ウイルス

ヒトメタニューモウイルス

人ボカ

ウイルス

1月 1週

72

44

34

30

19

10

8

8

2

(31.7)

(19.4)

(15.0)

(13.2)

(8.4)

(4.4)

(3.5)

(3.5)

(0.9)

※ 本資料は暫定統計であり、今後変動する可能性があります。

 

  一方、医院級外来患者対象のインフルエンザ疑似患者分率は51.9で、先週より若干上昇した。

 * 12月3週54.1 → 12月4週43.3 → 12月5週49.9 → '24年1月1週51.9

 

  参考までに、医院級外来患者対象の急性呼吸器感染症病原体監視では、インフルエンザが最も高い割合(40.9%)を占めており、コロナ19(11.8%)、呼吸器細胞融合ウイルス(8.8%)の順である。

[医院級外来患者対象(77ヵ所)急性呼吸器感染症原因ウイルスの検出状況]

(単位: 名)

区分

インフルエンザウイルス

コロナ19

呼吸器系

細胞融合

ウイルス

コロナ

ウイルス

リノ

ウイルス

アデノ

ウイルス

ヒトメタニューモウイルス

人ボカ

ウイルス

パラインフルエンザウイルス

1月 1週

40.9

11.8

8.8

8.1

6.1

6.1

3.0

1.7

0.7

※ 本資料は暫定統計であり、今後変動する可能性があります。

 

  チ・ヨンミ疾病管理庁長は「2024年からは呼吸器感染症標本監視システムでコロナ19入院患者の発生形態及び重症度の状況を共有していく計画」と明らかにした、

 

  「家族・親戚との集まりが多い正月を前に、感染時の重症・死亡リスクが高い65歳以上の高齢者と対面面会により感染リスクの増加が予想される感染脆弱施設入院・入所者は、新型コロナ19新規ワクチン*(XBB.1.5ベース)の接種を積極的に推奨する」と伝えた。

  *  mRNAワクチン(ファイザー、モデルナ)の他、遺伝子組換えワクチンであるノババックスワクチンも活用可能


添付 2

 

 呼吸器感染症標本監視システム

 

[ 呼吸器感染症標本監視システム ]                        

監視区分

インフルエンザ疑似患者

(Influensza-like Illness)

急性呼吸器感染症

(Acute Respiratory Infection)

重症急性呼吸器感染症

(Severe Acute Respiratory Infection)

監視機関

 - 一次医療機関

  (小児科、内科、家庭医学科)

 - 195ヵ所

 · 200病床以上病院旧医療機関

 · 218ヵ所

 · 上級総合病院,大学付属病院

 · 42ヵ所

監視範囲

 · 疑似患者

 · 入院患者

 · 重症呼吸器感染症

   入院患者

報告対象

感染症

 · インフルエンザ

 · 急性呼吸器感染症 9種*

  (ウイルス7種, 細菌2種)

 · 急性呼吸器感染症 9種*

  (ウイルス7種, 細菌2種)

 · 肺炎球菌, レジオネラ菌

 -(追加)新型コロナウイルス感染症-19

 -(追加)新型コロナウイルス感染症-19

報告方法

 - 前週(日~土)の来院患者のうちインフルエンザ疑似患者数を毎週火曜日まで防疫統合情報

  システムに入力

- 前週(日~土まで)急性呼吸器感染症で確認された入院患者数を毎週火曜日までに防疫統合情報システムに入力

- 前週(日~土まで)重症急性呼吸器感染症で確認された入院患者数を毎週火曜日まで防疫統合情報システムに入力

診断基準

- 38℃以上の発熱、咳、喉の痛みがある方

- 急性呼吸器感染症に該当する

臨床症状*があり、②診断検査に適合する基準により感染症病原体感染が確認された者

  * 「法定感染症診断・申告基準」による。

- 以下のすべてに該当する場合

  入院前10日以内、または入院時に38℃以上の発熱がある場合。入院前10日以内に咳などの呼吸器症状がある場合。入院を必要とする場合

情報共有

  - 感染症標本監視週間ニュースレター」(毎週)

 - 疾病管理庁感染症ポータル(www.ncv.kdca.go.kr)

* 急性呼吸器感染症(9種)

  - ウイルス(7種): アデノウイルス、ヒトボカウイルス、パラインフルエンザウイルス、呼吸器細胞融合ウイルス、リノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ヒトコロナウイルス

  - 細菌(2種) マイコプラズマ肺炎球菌、クラミジア肺炎球菌

2024/01/09

変異ウイルスの状況(2024年1月4日0時現在)

 原文リンク 

〇 HK.3は52.0%で一番多いが先週に比べ6.2%減少、JN.1は10.8%で増加している・





コロナ19変異ウイルス検出率(2024年1月4日0時現在)

국내감염 코로나19바이러스 세부계통 현황을 나타낸 표로 분석주차, 오미크론 세부계통 검출률(%) [EG.5, HK.3, HV.1, XBB, BA.2.86, JN.1, 기타]로 구성
分析週次オミクロン細部系統検出率(%)
EG.5HK.3HV.1XBB*BA.2.86*JN.1その他
12月1週25.2594.85.53.01.80.7
12月2週22.458.27.04.24.23.30.7
12月3週23.458.23.23.24.55.81.7
12月4週22.652.03.54.46.110.80.6

*  XBBはEG.5、HK.3、HV.1を除くXBBのすべての細部系統を含む、BA.2.86はJN.1を除くBA.2.86のすべての細部系統を含む

2024/01/03

防疫統合情報システム開通完了、感染症ビッグデータ構築の基盤を整備

 原文リンク  2024年1月3日

防疫統合情報システム開通完了

感染症ビッグデータ構築の基盤を整備

- 試運転後、開通状況室を運営し、ユーザーの問い合わせ、状況モニタリングなどリアルタイムで対応し、安定的な開通に寄与

- 感染症対応体系の改編を通じ、疾病庁初の感染症ビッグデータ基盤を構築

 

  疾病管理庁(庁長チ・ヨンミ)は、昨年12月18日から29日までの2週間にわたる試験運用の後、1月2日午前8時から防疫統合情報システムの正式運用を開始した。

 

  主要問い合わせに対応し、システムの使用状況、異常徴候のモニタリングなど、開通初期に発生する可能性のある問題に早期に対応するため、緊急対応状況室を運営し、防疫統合情報システムは開通以来、安定して運営されている。

 

  また、疾病管理庁は開通前の試験運営('23年12月18日~12月29日)を通じてユーザーが事前に接続して機能を点検する一方、ユーザーの問い合わせに迅速に対応するために専門コールセンターを運営し、画面や機能に慣れていないユーザーのための説明書を提供するなど、準備に力を入れてきた

 

  今後、防疫統合情報システムを基盤統計生産、分析機能、仮名処理*などを提供する感染症ビッグデータプラットフォームを上半期中に開通し、感染症情報を民間研究者にも開放して政策・研究分析を支援し、防疫政策の策定に役立つように推進する予定だ。

  *  個人情報(名前、住民番号など)を削除・置換し、追加情報なしに特定の個人を識別できないこと。

 

  ・ヨンミ疾病管理庁長は、「過去2年間、防疫統合情報システムについて、医療機関や自治体担当者の積極的な参加のおかげで無事に開通できたことに感謝する」とし、「上半期に予定されているビッグデータプラットフォームも着実に準備し、次のパンデミックに徹底的に備えたい」と明らかにした。


 

添付

 

 防疫統合情報システム構築事業概要

  推進背景

 

 〇 コロナ19の大流行を通じて、迅速かつ効率的な感染症対応のため、情報の横的(対応段階)及び縦的(伝達体系)統合・連携の必要性を確認 

 

 〇 また、感染症対応過程で収集した情報を通じたビッグデータの構築・配布を通じて、感染症対応に必要な分析力量の強化及び民間の専門性の活用を高める。

 

< 防疫統合情報システム構築の方向性 >

그림입니다. 원본 그림의 이름: 방통시스템 브리핑 판넬1.jpg 원본 그림의 크기: 가로 951pixel, 세로 453pixel

 

主な推進内容

 

 〇 (情報統合) 検疫・申告・疫学調査など、感染症全対応過程のシステムを統合(感染症、検疫、コロナ19)して業務効率及び新型感染症対応の即時性確保

 

   - これまでの経験と科学的根拠に基づく主要情報(疫学調査項目など)を事前にシステムに搭載し、運営にかかる時間⸱費用を節約

 

 〇 (利便性改善) 感染症申告・報告、疫学調査などの入力時、関係機関の公的情報連携を通じて入力の利便性向上及びデータの整合性確保

 

   - 感染症発生報告基準の明確化及び発生・死亡報告書式の統合、疫学調査収集情報の標準化などを通じてユーザー(自治体など)の利便性を改善

 

 〇(ビッグデータ) 収集情報に基づいて研究分析が可能な感染症ビッグデータを構築し、政策・研究・分析の活性化及び外部開放を通じた民間能力の向上

 

   - 庁の感染症情報サイトを統合し、主要感染症情報、視覚化された統計(時系列状況、条件別統計など)などの提供を一元化


*システム構築後の試運転開始時の説明は

  こちらのリンク(2023年12月18日)