2021/05/08

ワクチン1回接種効果分析主要結果

  原文リンク  韓国関係部署合同 2021年5月3日 報道参考資料より

添付 1

 

ワクチン1回接種効果分析主要結果(5月3日)

 

 分析方法

  (分析方法)2021年2月26日から4月26日までの分析対象者の観察期間、性別、年齢、地域差を補正した「コックス比例ハザードモデル*」の分析を通して、ワクチン1回接種の効果を算出**

   

 * コックス比例ハザードモデル(Cox proportional hazard model):特性の異なる二つの集団で病気の発生などのリスクを比較して分析する時、追跡観察期間を反映する生存分析方法で、対象者別特性を含んで分析する統計分析手法

   ** コックス比例ハザードモデルを適用して算出した危険比計算は、(1 - 危険比)×100%


  分析結果

  ○60歳以上のワクチン接種者・非接種者対象、精密ワクチン効果分析の結果、予防接種2週間後から86.6%以上の感染予防に高い効果

    - アストラゼネカワクチンの効果86.0%、ファイザーワクチンの効果は89.7%

60歳以上接種対象者のコロナ19 ワクチン種類別効果

(21年4月26日0時, 単位 : 名)

区分

ワクチン接種歴

対象者数

(名)

累積観察期間

(日)

確診者数

(名)

補正危険比*

(95% 信頼区間)

ワクチン効果**

(95% 信頼区間)

(4,416,635名)

未接種

3,063,010

104,452,532

1,237

 

 

接種後14日以上経過

521,133

14,568,048

29

0.134

(0.09-0.20)

86.6%

(80.3-91.0)

アストラゼネカ

(801,119名)

未接種

310,713

10,890,330

161

1

-

接種後14日以上経過

320,332

10,660,328

25

0.140

(0.09-0.22)

86.0%

(78.2-91.0)

ファイザー

(3,615,516名)

未接種

2,752,297

93,562,202

1,076

1

-

接種後14日以上経過

200,801

3,907,720

4

0.103

(0.04-0.28)

89.7%

(72.4-96.1)

    * 危険比(Hazard ratio):コックス比例ハザードモデルを基盤とし接種者・非接種者の感染危険度の比(ratio)を接種対象者の性、年齢、接種登録意図を標準化して算出した値

    ** ワクチン効果: (1 – 危険比) × 100%


 

 (留意事項)1回接種で2ワクチンの両方が一定期間高い予防効果を確認、ただし、2次接種まで完了した時効果はより高くなるので、勧奨期間内に2次接種は必ず必要

2分期 予防接種予約開始(5月6日~)

 原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年5月4日 定例ブリーフィング資料より

* 1分期の計画はこちら

    療養病院及び療養施設、コロナ19脆弱施設入所者及び従事者、65歳以上のお年寄り

    学校及び介護空間慢性疾患者、保健医療人と社会必須職員等、

1.  2分期予防接種対象高齢層から予防接種予約開始

 

 コロナ19予防接種対応推進団(団長ジョン・ウンギョン庁長、以下「推進団」)は、「5〜6月に接種計画」に基づいて、5月6日から70〜74歳のお年寄りを始めに、続いて65~69歳(5月10日~)60〜64歳(5月13日~)年齢別に順次コロナ19予防接種事前予約を開始すると発表した。

 

  全国の12,751ヶ所*の委託医療機関の中で近くの医療機関を探して事前予約が可能であり、アストラゼネカワクチンで接種する


    *委託契約医療機関14,576箇所のうち1,825箇所は療養・精神病院などに入院患者対象にのみ接種 

    * 委託契約医療機関14,576箇所のうち1,825箇所は療養・精神病院などに入院患者対象にのみ接種

 

 

  対象者別事前予約期間と接種期間は、次のとおりであり、6月21日以降には、医療機関を訪問し、現場登録後接種も可能である。

 

接種対象者

事前予約

接種期間

7074歳 (19471951年生まれ)

5. 6.  6.3.

5.27.  6.19.

6569歳 (19521956年生まれ)

5.10.  6.3.

5.27.  6.19.

6064歳 (19571961年生まれ)

5.13.  6.3.

6. 7.  6.19.

慢性重症呼吸器疾患

5. 6.  6.3.

5.27.  6.19.

幼稚園・保育園と小学校(1・2年生)教師・ケア人材

5.13.  6.3.

6. 7.  6.19.

社会必須人力、医療従事者、介護従事者等で第2四半期に非接種者

5.13.  6.3.

6. 7.  6.19.

* 対象群別に順次予約が開始されるので、実際の接種日は予約状況に応じて変動あり

 

  事前予約は機関別接種対象者の集中による混雑を予防し、ワクチン量配分と供給などの事前準備を通して接種期間到来時、円滑な予防接種ができるようにすることを目指している

  委託医療機関を通した予防接種は、4月中旬から運営しているオンライン事前予約ホームページ(https://ncvr.kdca.go.kr)から予約が可能

 オンライン予約が困難なお年寄りのために、中央(疾病管理庁感染症専門のコールセンター☎1339)と自治体*で電話予約サービスを提供し、邑面洞住民センターは、住民センターを訪問するお年寄りや、単独での予約が難しいお年寄りなどの予防接種の予約を支援する予定だ。

 

大邱、大田、蔚山、忠清北道、慶南は(地域番号)+120、その他の地域は自治体運営のコールセンターなどをコロナ19予防接種ホームページ(http://ncv.kdca.go.kr)で確認

 

 

 邑面洞住民センターを訪問するお年寄りや、単独での予約が難しいお年寄りが身分証明書と本人名義の携帯電話を持参して、住民センターを訪問する場合は、お年寄り本人がオンライン事前予約をすることができるよう支援を受けることができる。

 

  事前予約が完了すると、1時間以内に予約日時、接種機関、接種ワクチンの種類が含まれているテキストメッセージが送信される。

 

 接種当日の健康状態が良くない場合は、予約された接種機関に連絡して、スケジュールを変更し、健康状態が良い日に安全接種を受けてください。

 

 2.  1次接種者の拡大の必要性  

 

 これと共に推進団は、現在までの国内状況の分析結果、60歳以上の1次接種2週後から86.6%以上の高い予防効果*があると明らかにした。

    *アストラゼネカワクチン86%、ファイザーワクチン89.7%

 

  最近、海外の研究結果からも、スコットランドのワクチン接種者約133万人を対象に比較分析した結果、1次接種4週間後、コロナ19入院率が全体的に89%減少する効果が確認された。

    *アストラゼネカワクチン88% ファイザーワクチン91%(ランセット、4.23)

 

 これらの特性を考慮して致命率などリスクの高い高齢者*が可能な限り多く1次接種を迎えることができるよう計画してき、予防接種は円滑に進行中であることを強調した。

    *全体の死者のうち、60代以上が95.3%水準で、年齢別、上記重症と死亡者の割合も60代以上が全体の86.8%


3. ワクチンの導入は計画通り順調に進行

 ワクチンの導入に関連して、個別契約されたファイザーワクチン43万6千回分が予定通り明日(5.5)仁川空港に到着する。

 ○これにより、上半期導入予定700万回分の合計243万6千回分導入完了し、残りの456万4千回分が毎週順次導入する予定だ。

60歳以上の対象者への予防接種の重要性

 原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年5月6日 定例ブリーフィング資料より

1. 60歳以上対象者の予防接種の重要性

 

 コロナ19予防接種対応推進団(団長ジョン・ウンギョン庁長、以下推進団)は、第2四半期対象者に拡大を含む60歳以上の年齢層の1次接種の重要性を強調した。

 

  60代以上はコロナ19全体の患者発生の26.9%水準であり死亡者は95%を上回り、致命率も5.23%で、全体致命率1.47%よりもはるかに高い。

         【韓国、年代別致命率(%)】  2021年5月6日

年齢

確診者(累計)

(%)

死亡者(累計)

(%)

致命率

総計

125,519

(100)

1,851

(100)

1.47

60歳以上

33,725

(26.87)

1,765

(95.35)

5.23

80歳以上

5,436

(4.33)

1,022

(55.21)

18.80

70-79

9,019

(7.19)

527

(28.47)

5.84

60-69

19,270

(15.35)

216

(11.67)

1.12

 

  また、疾病庁が国内60歳以上対象のワクチン効果を分析した結果、1次接種2週後から86.6%以上の高い予防効果*があると分析された。

 

    * アストラゼネカワクチン 86%, ファイザーワクチン 89.7%

 

  一方、60歳以上の異常反応申告率は0.1%と比較的低く、申告された重症異常反応事例も、因果関係を評価した結果、脳出血、敗血症などの基礎疾患に起因したものと推定される。

 

  したがって、60代以上の年齢層の予防接種は、高齢層の感染を減らし、重症患者の発生を減少させるための効果的な戦略であるため、国民の積極的な予防接種の参加を呼びかけた。