2020/10/05

韓国のコロナウイルス死亡者、基礎疾患など各種統計

 原文リンク   2020年10月5日作成

韓国疾病管理庁10月5日資料より

 死亡者及び危篤・重症患者の現況 (10月5日0時現在)

< 性別・年齢別死亡現況 >

 

区分

新規死亡

(%)

死亡累計

(%)

致命率(%)

1

(100)

422

(100)

1.75

性別

男性

1

(100)

226

(53.55)

2.02

女性

0

(0.00)

196

(46.45)

1.51

年齢

80歳以上

0

(0.00)

210

(49.76)

21.17

70-79

0

(0.00)

141

(33.41)

7.25

60-69

1

(100)

46

(10.90)

1.19

50-59

0

(0.00)

19

(4.50)

0.42

40-49

0

(0.00)

4

(0.95)

0.12

30-39

0

(0.00)

2

(0.47)

0.07

20-29

0

(0.00)

0

(0.00)

0.00

10-19

0

(0.00)

0

(0.00)

0.00

0-9

0

(0.00)

0

(0.00)

0.00

 * 致命率(%) = 死亡者数 / 確診者数 × 100
※ 疫学調査により変わる場合があります。

<死亡者性別・年齢別分布>

그림입니다. 원본 그림의 이름: CLP000001e80006.bmp 원본 그림의 크기: 가로 596pixel, 세로 417pixel


<死者基礎疾患別・感染経路別・場所別・地域別の現状>

区分

人数

比率(%)

備考

総死亡者数 (10.5. 0時現在)

422

100.0%

致命率(確診者24,164名中422名) 1.75% 

基礎疾患

(重複可)

基礎疾患有 407名(96.4%), 無 11名(2.6%) 調査中 4名(0.9%)

循環器系疾患

318

75.4%

心筋梗塞, 心不全, 脳卒中, 高血圧など 

内分泌系·代謝性疾患

199

47.2%

糖尿病, 痛風, クッシング症候群など

精神疾患

158

37.4%

認知症, 統合失調症など

呼吸器系疾患

80

19.0%

慢性閉塞性肺疾患,喘息など

泌尿器·生殖器系疾患

58

13.7%

慢性腎疾患,前立腺疾患など

悪性新生物(癌)

49

11.6%

肺癌,肝臓癌,胃癌など

神経系疾患

31

7.3%

パーキンソン病など

消化器系疾患

14

3.3%

肝硬変など

筋骨格系疾患

18

4.3%

骨粗しょう症,関節炎など

血液および造血系疾患

7

1.7%

原発性血小板増加症,貧血

推定

感染経路

  施設及び病院

 194

46.0%

* 昼夜間保護センター, 老人福祉センターなど

  - 療養病院

77

18.2%

  - その他医療機関

56

13.3%

  老人ホーム

38

9.0%

  - その他社会福祉施設*

23

5.5%

新天地関連

31

7.3%

確診者接触

32

7.6%

地域集団発生

54

12.8%

海外流入関連

2

0.5%

海外流入

1

0.2%

未分類

108

25.6%

死亡場所

入院室

393

93.1%

 

 

 

 

* 海外(外国人本国送還後) 死亡 

救急室

23

5.5%

自宅

5

1.2%

その他*

1

0.2%

地域別

ソウル

61

14.5%

 

釜山

4

0.9%

大邱

195

46.2%

仁川

8

1.9%

光州

3

0.7%

大田

4

0.9%

蔚山

2

0.5%

京畿

77

18.2%

江原

3

0.7%

忠北

1

0.2%

忠南

6

1.4%

慶北

56

13.3%

慶南

2

0.5%

 

※ 死亡直後の申告内容に基づいものなので今後修正‧補完することがある


< 日別死亡者現況 >

그림입니다. 원본 그림의 이름: CLP00003288a870.bmp 원본 그림의 크기: 가로 745pixel, 세로 247pixel



< 危篤‧重症患者現況 >

 

月日

9.22

9.23

9.24

9.25

9.26

9.27

9.28

9.29

9.30

10.1

10.2

10.3

10.4

10.5

146

139

126

128

122

124

120

115

109

107

107

104

105

107

重症

73

63

54

58

56

58

57

52

53

54

52

52

54

56

危篤

73

76

72

70

66

66

63

63

56

53

55

52

51

51

 

区分

重症

(

%

)

危篤

(

%

)

107

56

(

100.0

)

51

(

100.0

)

80歳以上

21

13

(

23.2

)

8

(

15.7

)

70-79

39

17

(

30.4

)

22

(

43.1

)

60-69

33

18

(

32.1

)

15

(

29.4

)

50-59

9

5

(

8.9

)

4

(

7.8

)

40-49

3

1

(

1.8

)

2

(

3.9

)

30-39

1

1

(

1.8

)

0

(

0.0

)

20-29

1

1

(

1.8

)

0

(

0.0

)

10-19

0

0

(

0.0

)

0

(

0.0

)

0-9

0

0

(

0.0

)

0

(

0.0

)


コロナ19関連小児・青少年多臓器炎症症候群(韓国疾病管理庁10月5日資料より)

 原文リンク   2020年10月5日翻訳

コロナ19関連小児・青少年多臓器炎症症候群(韓国疾病管理庁10月5日資料より)

要約

* 韓国で2人、米国935人(死亡19人)、フランス79人(死亡1人)、英国78名(死亡2名)など

* 事例定義、外国の事例

 中央防疫対策本部は、国内でコロナ19関連小児・青少年多臓器炎症症候群(MIS-C、Multisystem Inflammatory Syndrome in Children)の事例が確認されたと述べた。

 

 ○ 小児・青少年多臓器炎症症候群は2020年4月以降、ヨーロッパやアメリカで小児・青少年を中心に報告された特異事例として、コロナ19感染の数週間後、発熱、発疹、多発性臓器機能損傷などが現れた全身性炎症反応を特徴とする。

○ 中央防疫対策本部は、コロナ19関連小児・青少年多臓器炎症症候群の国内の現状の把握を、5月25日から行っている。

 

   - 現在までの国内申告事例7人の疫学調査、実験室検査と専門家会議の結果、2人の事例が合致すると判定され、現在2つの事例とも症状が好転し退院した状態である。

 

  - 最初の事例(11歳/男性)は2020年1月〜3月にフィリピン旅行歴があり、発熱・腹痛などで4月29日〜5月11日入院治療後退院した事例であり、5月25日に申告され、最初の専門家の事例判定会議(5.31)の結果コロナ19感染関連検査結果が基準を満たしていない未適合事例に分類されたが、後に施行された抗体検査で陽性と確認されて専門家の事例判定会議(9.28)の結果、最終的に事例に合致すると判定され、

 

  -  2番目の事例(12歳/男性)は、コロナ19確定者と接触してコロナ19に対して8.19〜9.1入院治療後退院したが、後に発熱・腹痛などで再び9.14〜9.23入院治療後退院した事例であり、9.17に申告され疫学調査と専門家の事例判定会議(9.28)の結果事例に合致するものと判定された。

 

  中央防疫対策本部は、韓国はヨーロッパ、アメリカ*などに比べてコロナ19発生レベルが相対的に低く、小児・青少年多臓器炎症症候群の発生も稀だが、

     *米国935人(死亡19)、フランス79人(死亡1)、イギリス78人(死亡2)などの報告

  - これからコロナ19関連小児・青少年多臓器炎症症候群の事例の監視および調査を継続する計画だと明らかにし、

  - マスクの着用、手洗い、社会的距離確保など、コロナ19予防の心得の継続的な遵守を呼びかけた。 


添付 3

 

 コロナ19関連小児・青少年多臓器炎症症候群の

 主な臨床症状と事例定義

 

 主な臨床症状

     - (発生時期)コロナ19感染2〜4週間後

    - (年齢)3ヶ月〜20歳

    - (主な症状)、発熱、消化器系の症状(腹痛、下痢、嘔吐など)、発疹など

    - (発生頻度)コロナ19感染小児の0.016%〜0.31%

    - (治療)保存的治療で回復、一部は、心臓や呼吸器系の治療が必要

  Morand et al., COVID-19 and Kawasaki like diseases: the known-known, the unknown-known and the unknown-unknown

  Radia et al., Multi-system inflammatory syndrome in children & adolescents(MIS-C): A systematic review of clinical features and presentation

 

 事例定義

下の5つの項目すべてを満たすなければならない

1

満19歳以下の小児・青少年の38℃以上の発熱が24時間以上持続

2

炎症の検査室証拠(ESR, CRP, fibrinogen, procalcitonin, d-dimer, ferritin, LDH interleukin 6, neutrophilの上昇, albumin 減少など)

3

複数2つ以上の臓器を侵し(心臓、腎臓、肺、血液、消化管、皮膚、神経系)入院を必要とする重症の状態

4

炎症の原因となる他の病原体が確認されていない

*細菌敗血症、ブドウ球菌や連鎖球菌に起因する毒性ショック症候群、エンテロウイルスによる心筋炎など

5

現在または最近コロナ19感染の証拠

*診断検査陽性(PCR検査、抗体検査、抗原検査)の結果(または)

発症前の4週間以内にコロナ19へ暴露歴がある場合

*感染者との接触、国内集団発生と疫学的関連性など


添付 4

 

コロナ19関連小児・青少年多臓器炎症症候群

 国外報告事例の現状

 

 国外の現状

 

○米国(2020年5月〜9月17日)

    - 報告事例:935人(死亡19)

    - 年齢:平均8歳、ほとんど1〜14歳の年齢で報告

    - 発生:ほとんどコロナ19感染後の2〜4週間以内に発生

    - 性別:男性55%

   * Health Department-Reported Cases of Multisystem Inflammatory Syndrome in Children(MIS-C) in the United States

 

○フランス('20.3.1〜5.17)

    - 報告事例:79人(死亡1)

    - 年齢:中央値8歳、ほとんど5〜11歳で報告

    - 特性:67%が集中治療室で治療

   * SARS-CoV-2-related paediatric inflammatory multisystem syndrome, and epidemiological study, France, 1 March to 17 May 2020

 

  イギリス(2020年4月1日〜5月10日)

    - 報告事例:78人(死亡2)

    - 年齢:中央値11歳、ほとんど8〜14歳で報告

    - 特性:46%が機械呼吸の治療の実施

   * Intensive care admissions of childen with paediatric inflammatory multisystem syndrome temporally associated with SARS-CoV-2(PIMS-TS) in the UK: a multicentre observation study

 

 ○体系的文献考察研究の結果(2020年3月から6月)

    - 分析対象:世界35カ所研究

    - 報告事例:783人(死亡12)

    - 年齢:平均8.6歳

    - 性別:男性56%

    - 特性:68%が集中治療室の治療

   * Multi-system inflammatory syndrome in children & adolescents(MIS-C): A systematic review of clinical features and presentation

 

 

 ※今回の判定事例(2人)のほか、東アジア地域のMIS-C報告事例は、現在までにない