2021/06/17

60歳以上でのワクチンの接種効果分析

 原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年6月17日 定例ブリーフィング資料より

3. ワクチン接種の効果分析

 

 60歳以上での、ワクチンの感染と死亡の予防効果

 

(分析対象)6月7日現在、60歳以上の接種対象者960万2,596人のうち、接種前確診された2万200人を除いた958万2,396人

 - 1回接種完了者は553万2,215人*、その日までに未接種者は405万181人

 - 1回の接種後14日経過230万2,015人、1回接種後14日未経過323万0,200人

  60歳以上の接種対象者でワクチンの感染予防効果は84.0%であった。

    -  接種群*での確診者282人で、10万人日**当たり発生率は0.25人で、未接種群では4,892人が確診され、10万人日あたり発生率は1.59人だった。  

     1回接種後14日以上経過した対象者

    **人日(人日、person-days):各個人の追跡期間の合計を意味する単位


 - メーカー別の感染予防効果はアストラゼネカ78.9%、ファイザー86.6%であり、年齢別では60-69歳73.9%、70-79歳86.7%、80歳以上84.9%であった。

 

  一方、60歳以上では接種による死亡の予防効果は100%と分析された。

     * 60歳以上の接種群の確診者282人のうち死亡者はいなく、未接種群確診者4,892人のうち死亡者は109人(未接種群確診者100人あたり2.2人)で確認

 

60歳以上のワクチン別/年齢別、ワクチン1回接種後の感染予防及び死亡予防の効果

(21年6月7日 0時現在, 単位 : 名, %)

区分

未接種群(N=4,050,181)

接種群(N=2,302,015)

ワクチン効果

発生率

(10万人当たり, 名)

致命率

(%)

発生率

(10万人当たり, 名)

致命率

(%)

感染予防(%)

死亡予防(%)

全体

1.59

2.2

0.25

0.00

84.0

100.0

60-69歳

1.62

0.3

0.42

0.00

73.9

100.0

70-79歳

1.63

1.9

0.22

0.00

86.7

100.0

80歳以上

1.40

9.2

0.21

0.00

84.9

100.0

A

Z

1.6

0.6

0.3

0.00

78.9

100.0

60-69歳

1.6

0.3

0.4

0.00

73.3

100.0

70-79歳

1.6

0.5

0.3

0.00

83.6

100.0

80歳以上

0.8

18.9

0.2

0.00

78.2

100.0

P

F

1.6

6.6

0.2

0.00

86.6

100.0

60-69歳

14.8

0.0

0.3

0.00

98.0

-

70-79歳

1.7

4.7

0.2

0.00

88.0

100.0

80歳以上

1.5

8.4

0.2

0.00

85.3

100.0

1) 接種群:1回接種後14日以上経過した対象者

2)発生率:接種群の10万人当りコロナ19確診者数

3)致命率:死者/コロナ19確診者

4)感染予防効果:1 - (接種群発生率)/(未接種群発生率)

5)死亡予防効果:1 - (接種群致命率)/(未接種群致命率)

海外主要国、新型コロナ発生、ワクチン接種状況(6月14日現在)

 原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年6月17日 定例ブリーフィング資料より

5. 海外の主要国のコロナ19発生と予防接種の現状

  中央防疫対策本部(本部長ジョン・ウンギョン庁長)は、全世界の週間新規感染者数は6週連続で減少したが、アフリカ地域の発生が増加する中で、英国でも確診者発生の増加が持続していると明らかにした。


 ○ 最近1週間(6月7日〜6月13日)の新規患者は264万人(WHO基準)で、前週比37万人減少した。


   -  アフリカ地域で4週連続週間の新規確診者数の増加(22週、6万5千人→23週、9万5千人)が続いており、南アフリカ(47,934人)とザンビア(10,792人)、ウガンダ(8,574人)で多くの発生があった。 


   - 英国の確診者の増加も続いており、最近1週間の新規感染者の90%以上がデルタ型変異に感染したことが分かった。


     * (英国、週間新規確診者)22週30,724人→23週46,825人(+52.4%


 中央防疫対策本部は全世界全体での発生の減少を見せているが、予防接種率が高い英国では、未接種者を中心に再び患者が増加していると述べた。


 ○  感染防止のためには決まった日程に基づいて予防接種を完了することが重要であると強調しつつ、迅速な日常回復のためには、マスク着用などの個人防疫心得を遵守しながら、予防接種への参加を要請した。


【主要7カ国に発生と予防接種の現状(6月14日0時基準】 
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区分

累積発生

人口100万名当たり累積発生

人口100万名当たり週間発生(6月7日~6.月13日)

予防接種率

(%)

確診者数

死亡者数

確診者数

死亡者数

確診者数

死亡者数

1回以上

接種完了

米国

33,120,623

594,272

100,062

1,795

317

9.1

51.9

42.5

フランス

5,632,993

109,499

86,609

1,684

427

6.2

44.6

20.8

英国

4,558,498

127,896

67,149

1,884

690

0.9

60.8

43.4

ドイツ

3,714,969

89,834

44,669

1,080

176

7.4

47.8

25.5

イスラエル

839,663

6,430

97,009

743

11

1.4

63.3

59.4

日本

773,822

14,033

6,118

111

107

4.0

12.6

4.3

韓国

147,874

1,985

2,884

39

73

0.2

23.0

5.8