3. 対応
確診者数の抑制ではなく、コロナ19日常管理体系の転換による自主防疫基調を持続維持しつつ、高リスク群保護を中心に対応する。 これにより日常防疫心得に従うように積極的に案内・広報するとともに、感染脆弱施設管理を強化し、治療剤投与と冬季ワクチン接種などに集中する計画だ。
❶ 室内マスクを着用するなど日常防疫心得の生活化
マスク着用は、感染症予防の最も基本的な手段であり、自主的参加に基づいてマスク着用を生活化することを求めた。 特に夏休み中の移動量と対面接触が増加する状況を考慮し、公共交通・公共利用施設など3密環境ではマスクに自主的着用を積極的に勧める。
また、60歳以上の高齢者・基礎疾患者などの高リスク群は、感染時の重症化の懸念が高いだけに、自らの健康保護のためにマスクを着用、随時手洗いなど、個人防疫心得を積極的に勧める。 特に流行拡散期にはさらに注意が必要です。
❷ 隔離勧告の積極的な遵守
事業場、学校、保育施設などにおいて、各領域別のガイドラインに従って隔離遵守できるように広報を強化する。 確認された場合は、集団伝播や家庭内高リスク群感染を防ぐために隔離期間中に隔離を維持し、家の中でもマスクを着用する。
❸ 感染脆弱施設管理・点検強化
自治体別感染脆弱施設専担対応チームを通じて感染脆弱施設コロナ19発生状況を継続的にチェックし、集団発生時の迅速対応体系を維持する計画だ。
感染脆弱施設従事者の場合、症状があったり、多数の接触など必要に応じて先制検査を積極的に実施することを勧告する。 また、対面面会時、入所者の健康保護のために、面会予約制、面会客事前陰性確認、屋外・一人室など別途スペース面会、室内マスク着用及び面会室換気など防疫規則を徹底的に遵守していただくことを要請した。
❹ 病床モニタリングと対応体制の強化
現在、重症指定病床稼働率は41.4%(7月4週)で、以前のオミクロン流行時期最大稼働率47.0%~70.0%に比べて低い水準を維持している。 現病床対応体系(指定病床及び一般病床活用)内で持続対応する一方、病床稼働率の持続的なモニタリングを通じて必要に応じて追加的な病床指定なども検討する計画だ。
❺ 治療薬の積極的な処方
60歳以上の処方率を継続的にモニタリングし、治療薬効果関連の広報を強化する。 60歳以上の処方率は2023年6月に44.9%で、担当薬局の拡大など投薬基盤の強化および高リスク群対象の積極的な処方を通じて2022年5月比32.6%上昇した。 また、療養病院・施設処方状況のモニタリング及び確診初期治療剤投薬など、処方率向上のための協力体制を強化する。
❻ 診断検査時の医療利用案内
現在、有症状者は誰でも近くの病院・医院で無料で検査を受け、症状に合った迅速な治療が可能になるように積極的に支援している。 全国呼吸器患者診療センター14,129箇所(7月31日現在)で無料で専門家向け迅速抗原検査(RAT)を受けることができる。
また、高リスク群対象に保健所選別診療所で無料PCR検査体系*を運営しているので症状がある場合は、迅速な検査・診療を推奨する。
*全国保健所選別診療所総563ヶ所運営中(7月31日現在)で満60歳以上高齢者、感染脆弱施設従事者、入院予定患者などはPCR検査優先順位対象者
❼ 冬季に対するXBBワクチン接種
WHO、FDAなどの勧告により、現在流行変異であるXBB系列対応のために新規開発されたXBBベースのワクチンを迅速に導入して接種する予定だ。 コロナ19 2価ワクチン接種効果を分析した結果、60歳以上で未接種対比2価ワクチン接種の重症化および死亡予防効果は3次・4次接種よりも大きいことが示され、今後2023年の冬季に準備し接種時にも 勧告対象である高リスク群は、積極的に接種することを要請した。
疾病管理庁は現在の防疫状況を安定的に管理しながら、コロナ19危機段階調整ロードマップ(3月29日発表)による4級感染病転換を準備中で、今後専門家諮問を経て防疫状況と疾病リスク度及び対応能力等を総合的に考慮 して決める予定だと明らかにした。
また、コロナ19発生増加以外にも、例年と違ってインフルエンザなど呼吸器感染症発生が持続しているだけに、夏休みを安全に過ごすために密閉・密集した場所や人の移動で対面接触が増える夏休みでは、外出前・後30秒以上石鹸で 手洗い、咳の礼節、マスクの着用、定期的な換気・消毒などの生活防護心得に従うことを求めた。