2021/05/15

因果性の根拠が不十分重症患者の医療費支援

原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年5月10日 報道参考資料より


1. 因果関係根拠不十分で補償除外された重症患者の医療費支援推進  

 

  コロナ19予防接種対応推進団(団長ジョン・ウンギョン庁長、以下推進団)は、コロナ19予防接種後に異常反応が発生したが、因果関係の根拠が不十分で、補償から除外された重症患者の医療費支援事業を一時的に新設すると発表した。

   今回の措置は、コロナ19予防接種後異常反応が発生した患者で、ワクチンと異常反応との因果関係を認めることができる根拠は不十分であるが、重症患者を保護し、コロナ19予防接種異常反応に対する国の責任を強化するために実施する。  

 

 今回の事業の支援内容は以下の通りである。 

  (支援対象)コロナ19予防接種後、集中治療室に入院治療又はこれに準ずる疾病が発生したが、被害調査班または被害補償専門委員会の検討結果因果関係認定のための根拠資料が不十分で、被害補償から除外された患者(審議基準、④-1に該当、*)である。

   - ただし、ワクチンより他の理由による場合(審議基準④-2)、明らかに因果関係が存在しない場合(審議基準⑤)は、支援対象ではない。

    (補償金支給基準)ワクチンと異常反応の因果関係結果審議基準①、②、③について該当時支給

      - ①因果関係が明らか、②因果関係に蓋然性があること、③因果関係の可能性あり、 ④因果関係の認定が困難(④-1根拠資料不十分④-2ワクチンより他の理由による場合)、⑤明らか因果関係がない場合 

 

  (支援手順)コロナ19予防接種後①異常反応申告または被害補償の申請事例について②自治体基礎調査及び③被害調査班又は被害補償専門委員会の検討結果重症でありながら因果関係根拠資料不十分と判定(④-1)を受けた場合、コロナ19予防接種を受けた人または保護者は、支援申請書類を整え住所地管轄の保健所に医療費支援を申請する。

< 支援手順 >

① 異常反応報告又は被害補償申請

②自治体基礎調査

③支援対象者審議·選定

(因果性·重症の有無判断等)

  ④医療費支援

(重症&-1 充足時)

申告 : 医師

申請 : 本人/保護者

市·道 担当者または迅速対応チーム

予防接種被害調査班又は被害補償専門委員会

疾病管理庁

 

   (支援範囲)コロナ19ワクチン接種後に発生した疾患の診療費*として1人当たり1,000万ウォン限度で支援され、既存の基礎疾患の治療費、看病費および葬祭費は除外される。後日根拠が確認されて因果関係が認められる場合は、被害補償がされ、先に支援された医療費を精算後補償される

      *コロナ19の予防接種後に発生した疾患関連の必須的非給与を含め支援

  

  (実施時期)自治体担当者の教育などの準備期間を経て、5月17日(月)から実施され、事業実施日前接種にも遡及して適用する予定である。

 

 推進団はこの他にもコロナ19予防接種後の異常反応の国の責任を強化するために、 

  2021年コロナ19予防接種に限り、予防接種国家補償制度の申請基準を、既存の本人負担金30万ウォン以上から全額に拡大適用して、補償の範囲を重症から軽症まで拡大し、少額審議手順を整え提出書類を簡素化した。 

 また迅速な被害補償のために四半期に1回運営していた予防接種被害補償専門委員会も月1回以上開催するなど、審査サイクルを短縮して可能な限り迅速な補償が可能なように努力する予定である。  

  また、因果関係の評価及び被害補償審議結果については、個人情報保護法が許容する範囲内で詳細に説明して、国民が不安になる異常反応に対して、正確な情報の提供と、透明なコミュニケーションを継続すると発表した。     

 

 推進団は「今回の制度を通じ、因果関係根拠が不足して補償範囲に含まれていなかった、重症異常反応患者のための支援を強化して、国民が安心して予防接種を受けることができるようにする」と制度の意義を説明した。  

   また、現在、世界的に同じコロナ19ワクチンを接種しているように、国際的動向及び我が国の監視・調査システムなどを通じて因果関係の有無を確認していく計画だと明らかにした。

2021/05/14

60∼74歳事前予約中、 6月 3日まで予約可能

原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年5月14日 定例ブリーフィング資料より

 コロナ19予防接種対応推進団(団長ジョン・ウンギョン庁長、以下推進団)は、去る6日から予防接種の事前予約が行われている70〜74歳の予約率が1週間で50%を超え(12日まで51.7%)昨日(5.13日)まで54.9%が予約を完了したと発表した。

 

  昨日から事前予約が開始された60〜64歳の予約初日73万1千名が予約を完了して、昨日の一日間の総予約者が112万2千名であった。事前予約は、すべての年齢層(60~74歳)で、6月3日まで可能である。

区分 (予約開始日)

接種対象者(A)

接種予約者(B)*

予約率(B/A)

7074歳 (5.06.)

2,131,274

1,170,676

54.9%

6569歳 (5.10.)

2,989,177

1,312,820

43.9%

6064歳 (5.13.)

3,924,344

730,508

18.6%

 * 調査日現在までの予約者数で、予約期間(6.3) の間持続的に予約進行

 

 

  60〜64歳と同じく、事前予約が開始された幼稚園・保育園・小学校(1・2年生)の教師と手助け人材は予約初日45.8%(15万7千人)が予約を完了した。アストラゼネカワクチンで6月7日から接種を受ける。


 推進団は60代以上の高齢層がコロナに感染すると、100名のうち5名は死亡につながるほどの致命的なのに対し、血小板減少性希少血栓症のような副作用は、100名あたり0.001名程度で、予防接種を通しての利益が著しく高いことを説明しつつ、

 

  24時間利用が可能で、予約(代理)人の認証だけで代理予約が可能なオンライン(モバイル、ホームページ)を通じた事前予約でお子様がご両親の接種日程を取ってあげる事ををお願いした。

 

  住所に関係なく、全国のコロナ19予防接種医療機関どこでも接種が可能なので、より便利な所、より近いところを選択して、事前に予約をした後、接種を受ければよろしいです。

残余ワクチン、当日迅速予約システム立ち上げ計画

 原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年5月14日 定例ブリーフィング資料より

3. 当日迅速予約システム立ち上げ計画

 

 ワクチン接種推進団は65歳以上の高齢層の予防接種が本格的に施行される5月27日から予約のキャンセルなどで発生する残りのワクチンを迅速に予約して接種することができるようにする予定である。 

 

  これはネイバー、カカオ(*日本のLINEのようなもの)のような多数の国民が利用する民間のプラットフォーム会社との協力を通じて行う予定であり、

 残りのワクチンに発生した近くの接種機関の情報を地図で確認し、当日すぐに訪問して接種することができる場合は、接種機関を選択して予約することができるようになる。

 

  これらの官民協力を通じて、国民は周辺医療機関の残りのワクチン発生するかどうかを迅速に把握し、より簡単に接種予約をしワクチン残量廃棄も最小限に抑えることができるものと期待する。

海外主要国の予防接種及びコロナ19発生状況分析(5月10日)

 原文リンク 韓国疾病管理庁 2021年5月14日 定例ブリーフィング資料より

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4. 海外主要国の予防接種とコロナ19発生状況の分析

□ 中央防疫対策本部(本部長ジョン・ウンギョン庁長)は、全世界の週間新規感染者数は先週より小幅に減少したが、東南アジア地域の発生は継続して増加していると明らかにした。

 ○ 週間(5月3日〜5月9日)の新規患者は551万名(WHO基準)で、その前週(570万名)より減少し(4%)したが、全世界の新規発生の50%を占めているインドを中心に東南アジア地域での確診者と死亡者の増加傾向*が持続している様相ある。

     *東南アジア地域は前週(4月26日~5月2日)に比べ確診者6%、死亡者15%増加

   - インドは、爆発的な発生の増加が続き、最近毎日の確診者が40万名を超え、隣国ネパールでも先週に比べ発生が大幅に増加した。

     *ネパールは先週(4月26日~5月2日)に比べ確診者79%、死亡者106%増加


□ 最近の予防接種を迅速に開始した主要国で確診者発生の減少が続いている状況で、

 ○ 1回以上の予防接種率が45%以上である、イスラエル、英国、米国で顕著な減少傾向が続いており、1回以上の予防接種率が25%以上であるドイツ、フランスの場合緩やかな減少傾向を見せている。

 ○ これにより、中央防疫対策本部は、国内でも健康的な日常への復帰は、予防接種を介してのみ可能であることを改めて強調した。


【主要7カ国の発生と予防接種の現状(5月10日0時現在、WHO)】

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区分

累積発生

人口100万名当たり累積発生

人口100万名当たり週間発生(5月3日~5月9日)

予防接種率

(%)

確診者数

死亡者数

確診者数

死亡者数

確診者数

死亡者数

1回以上

接種完了

米国

32,300,609

575,322

97,584

1,738

901

15

45.0

33..2

フランス

5,676,293

105,544

87,275

1,623

1,883

24

25.2

11.0

英国

4,433,094

127,603

65,302

1,880

215

1

51.7

24.7

ドイツ

3,520,329

84,775

42,329

1,019

1,245

19

32.1

9.0

イスラエル

838,887

6,376

96,919

737

43

1

62.6

58.6

日本

633,027

10,823

5,005

86

283

4

2.4

0.9

韓国

127,309

1,874

2,483

37

79

1

7.1

0.9