原文リンク 2025年9月12日
9月第1週も新型コロナの拡大傾向続く 季節の変わり目の感染予防対策の徹底を |
-病院級標本監視医療機関における週間COVID-19入院患者数が10週連続で増加 -季節の変わり目の新型コロナ感染予防のため、日常生活における呼吸器感染症予防対策の実践が必要 |
○ 2025年第36週(8月31日~9月6日)新型コロナ発生動向 - (入院患者標本監視) 病院級医療機関の入院患者数433名、10週連続増加 *(直近4週間)33週 302名 → 34週 367名 → 35週 406名 → 36週 433名 - (病原体標本監視) 医院級の呼吸器患者におけるCOVID-19ウイルス検出率は39.0%で増加傾向持続*、下水監視におけるCOVID-19ウイルス濃度は前週比小幅減少 * (直近4週間) 第33週 31.5% → 第34週 32.6% → 第35週 37.7% → 第36週 39.0% ○ 正しい手洗い、定期的な室内換気、咳エチケットの遵守など予防策の習慣化 ○ 高齢者などの高リスク群、医療機関・介護施設従事者及び訪問者はマスク着用が必要 ○ 発熱、咳、咽頭痛などの呼吸器症状がある場合は医療機関で受診し、体調不良時は自宅で安静にする |
疾病管理庁(庁長イム・スングァン)は、9月第1週においても病院級医療機関の週間新型コロナ入院患者数の増加傾向が続いているとし、季節の変わり目の新型コロナ感染予防のため、日常生活における手洗い、定期的な室内換気、咳エチケットの遵守など、新型コロナ予防ルールを必ず覚えて実践するよう呼びかけた。
疾病管理庁が運営する病院級医療機関(221施設)における急性呼吸器感染症の標本監視結果によると、2025年第36週(8月31日~9月6日)の新型コロナ入院患者数は433名で、第26週(6月22日~6月28日)以降10週連続で増加した。
* (入院患者数) 26週 63名 → 27週 101名 → 28週 103名 → 29週 123名 → 30週 139名 → 31週 220名 → 32週 272名 → 33週 302名 → 34週 367名 → 35週 406名 → 36週(8.31.~9.6.) 433名
2025年累積(第36週現在)の年齢別入院患者状況は、65歳以上が全入院患者(5,306名)の60.6%(3,214名)で最も多く、50~64歳が17.9%(948名)、 19~49歳が10.2%(543人)の順であった。
[病院級医療機関における新型コロナ入院患者数(2024年~2025年第36週)及び 年齢別状況(2025年第1週~第36週)] |
新型コロナウイルス検出率*は2025年第36週(8月31日~9月6日)に39.0%(+1.3%ポイント)となり、3週連続で増加した。下水監視におけるウイルス濃度は第26週以降緩やかな増加傾向を示していたが、第36週には小幅に減少した。
* (COVID-19ウイルス検出率) 29週 16.5% → 30週 20.1% → 31週 22.5% → 32週 32.0% → 第33週 31.5% → 第34週 32.6% → 第35週 37.7% → 第36週(8.31.~9.6.) 39.0%
[ 新型コロナウイルス検出率及び下水モニタリング状況(2024年第1週~2025年第36週) ] |
疾病管理庁は、週間の新型コロナ入院患者発生増加幅は前週比で減少したものの、9月までは流行が持続すると予想しており、綿密にモニタリング中であると明らかにした。
疾病管理庁のイム・スングァン庁長は「9月も新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況であり、国民の皆様には季節の変わり目の感染予防のため、日常生活において呼吸器感染症予防のルールを習慣化し、必ず実践していただきたい」と述べ、「特に高齢者など高リスクグループの方は、人が多く集まる屋内行事への参加を控えていただき、参加する際にはマスクを着用していただきたい」と訴えた。
また、高リスク群やその家族は、咽頭痛、咳、発熱などの新型コロナ症状が現れた場合、速やかに病院を受診し適切な診断と治療を受ける必要があり、新型コロナに感染した場合は症状が改善するまで休めるよう、会社や団体などでも配慮が必要であると伝えた。
また、「新型コロナの感染拡大が続いている状況を踏まえ、高リスク層が多く利用する医療機関・介護施設の従事者及び訪問者は、マスク着用など新型コロナウイルスの予防策をより一層徹底して遵守していただきたい」と強調した。
最後に、「疾病管理庁は季節の変わり目における新型コロナなどの呼吸器感染症の発生動向を継続的に監視し、正確な情報を適時に国民に知らせるとともに、必要に応じて関係省庁と連携し、COVID-19の拡散を最小限に抑え、高リスク群を保護できるよう最善を尽くす」と明らかにした。