2022/11/10

変異ウイルス検出率分析(2022年11月5日現在)

原文リンク 2022年11月9日


去る7月に優勢化したBA.5は検出率は減少中*であり、免疫回避増加傾向が確認されたBQ.1.1、BF.7などオミクロン細部系統新規変異が増加している。 

    国内発生:(9月3週)98.8%→(11月1週)91.1%、海外流入:(9月3週)83.4%→(11月1週)59.5%

 

    特に、BQ.1.1、BF.7など変異の国内発生は1%未満~最大2.9%と高くないが、海外流入検出率が2倍以上高く、今後の優勢化の有無は注意深くモニタリングする必要がある。 

    * (BA.2.75)5.3%、(BQ.1.1)2.2%、(BF.7)1.6%、(BQ.1)0.9%など




[検出率分析]

 ○  オミクロン細部系統の検出率分析の結果、BA.5*は86.0%(-2.3%p)、BA.5の細部系統の一つであるBF.7とBQ.1.1はそれぞれ1.6%(-0.6%p)と2.2 %(+0.7%p)と確認された。

   * (10月4週→11月1週)BA.5国内感染93.1%→91.1%、BA.5海外流入57.4%→59.5%



< 国内オミクロン変異ウイルス細部系統検出率(11月5日現在基準) >

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区分

分析週次

オミクロン細部系統検出率(%)*

BA.5

BF.7

BQ.1

BQ.1.1

BA.2.75

BA.2.75.2

BA.2.3.20

XBB.1

全体

10月2週

88.4

1.8

0.5

0.4

3.3

1.0

2.2

0.5

103週

87.6

2.7

1.2

2.5

2.6

0.5

1.1

0.3

104週

88.3

2.2

1.0

1.5

3.6

0.2

1.3

0.8

11月1週

86.0

1.6

0.9

2.2

5.3

0.2

1.1

0.9

国内感染

10月2週

96.2

0.4

0.3

0.2

0.5

0.5

1.0

0.2

10月3週

94.6

1.9

0.2

0.4

1.4

0.2

0.5

0.2

10月4週

93.1

1.5

0.4

0.7

2.3

0.1

0.7

0.5

11月1週

91.1

1.0

0.4

1.4

2.9

0.1

0.8

0.9

海外流入

10月2週

61.4

6.6

1.4

0.8

12.9

2.7

6.3

1.6

10月3週

57.6

6.6

5.2

11.4

7.9

1.4

3.8

0.7

10月4週

57.4

6.5

4.6

6.0

11.6

0.5

5.1

2.8

11月1週

59.5

4.6

3.8

6.8

17.7

0.8

2.5

1.3

 遺伝体分析に基づく個別計算(BA.5はBF.7およびBQ.1を除くBA.5のすべての細部系統を含み、BQ.1はBQ.1.1を除くBQ.1のすべての細部系統を含む、BA.2.75は BA.2.75.2を除くBA.2.75のすべての細部系統を含む)

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