1. 22-23節気インフルエンザ対応計画発表 |
インフルエンザ発生動向 |
□ コロナ19流行とともにインフルエンザ疑似患者*発生は2020年10週('20年3月2日~3月8日)に流行基準以下に下がった後、今年上半期まで継続的に低い水準を維持したが、今年7月以降異例的にインフルエンザウイルス が検出**されるにつれて、'22-'23節気インフルエンザの流行可能性は高いと予想されている。
*インフルエンザ疑似患者(ILI、Influenza like illness):38℃以上の突然の発熱とともに咳や喉の痛みを示す場合
**インフルエンザおよび呼吸器ウイルス標本監視医療機関の監視結果、最近10週間2.4%のインフルエンザウイルス検出、このうちA型(H3N2)100%
○ 国内インフルエンザ疑似患者数*は'22年28週(7月3日~)以降から持続増加し、36週に4.7人で流行基準(4.9人/外来患者1,000人)に近い状況だ
* インフルエンザ疑似患者(ILI)分率:標本監視医療機関(200か所)に来院した外来患者1,000人あたりのインフルエンザ疑似患者数
* 最近インフルエンザ関連指標推移(’22年28週-36週)
インフルエンザ疑似患者分率:2.9人(28週)→3.3人(32週)→4.3人(35週)→4.7人(36週)
インフルエンザウイルス検出率:2.8%(28週)→3.9%(32週)→4.2%(35週)→1.9%(36週)
<最近5節季のインフルエンザ疑似患者の発生状況> |
* 2022-2023節季の流行基準:4.9人/1,000人
<最近の4節気のインフルエンザ疑似患者の割合>
(単位: 名/外来患者 1,000名当たり)
節季 | 27週 | 28週 | 29週 | 30週 | 31週 | 32週 | 33週 | 34週 | 35週 | 36週 |
2017-2018 | 4.5 | 4.2 | 5.2 | 4.5 | 4.5 | 2.7 | 3.2 | 4.0 | 3.7 | 4.9 |
2018-2019 | 4.7 | 4.1 | 4.4 | 4.3 | 4.0 | 3.3 | 2.9 | 3.3 | 3.5 | 4.0 |
2019-2020 | 1.8 | 1.9 | 1.8 | 2.3 | 1.8 | 2.1 | 1.8 | 2.1 | 2.0 | 3.4 |
2020-2021 | 1.4 | 1.7 | 1.9 | 1.7 | 1.2 | 1.6 | 1.2 | 1.1 | 0.9 | 1.7 |
2021-2022 | 2.6 | 2.9 | 3.4 | 3.5 | 3.6 | 3.3 | 3.7 | 4.2 | 4.3 | 1.0 |
2022-2023 |
| 4.7 |
区分 | 全体 | 0歳 | 1-6歳 | 7-12歳 | 13-18歳 | 19-49歳 | 50-64歳 | 65歳以上 |
32週 | 3.3 | 1.5 | 4.2 | 2.5 | 6.5 | 4.1 | 3.7 | 1.5 |
33週 | 3.7 | 1.8 | 3.6 | 4.8 | 9.2 | 4.1 | 4.0 | 2.0 |
34週 | 4.2 | 3.0 | 4.7 | 4.5 | 5.3 | 5.7 | 3.6 | 2.6 |
35週 | 4.3 | 3.6 | 5.9 | 5.9 | 5.6 | 4.9 | 3.3 | 2.1 |
36週 | 4.7 | 4.1 | 6.3 | 5.9 | 8.5 | 5.2 | 3.5 | 2.1 |
<最近4節期32週~36週インフルエンザ疑似患者発生様相>
<インフルエンザ疑似患者発生及びウイルス検出推移(21年36週~22年36週)> 棒グラフ:週次別ILI(左軸) 赤線:ウイルス検出率(右軸 %) |
○ コロナ19の流行が続き、過去2節気はインフルエンザの流行なしで過ぎたが、
- '22年第2四半期以降の社会的距離確保緩和による移動量の増加、過去2節気のインフルエンザが流行しないことによる人口集団内の自然免疫の減少により、今年は流行の可能性が高いと予想される。
* 南半球地域オーストラリアで冬季流行を確認
2022-2023節季インフルエンザ対応計画 |
□ 発熱を伴う呼吸器疾患として、コロナ19とインフルエンザが同時流行する可能性がある今回の節季インフルエンザ対応計画には、予防接種、抗ウイルス剤処方支援、監視体系運営、予防活動案内及び広報などが含まれる。
○ インフルエンザ国家予防接種は、大人、妊婦、子どもなどのインフルエンザ高リスク群を対象に支援し、今年のインフルエンザ流行の可能性を考慮して、各対象者ごとに予防接種が始まると、できるだけ早い日程で接種を受けることが推奨される。
* 生後6ヶ月~満13歳の子供、妊婦、満65歳以上のお年寄り
○ インフルエンザ予防接種は「2022年9月21日から2023年4月30日まで全国2万余りの委託医療機関及び保健所で行われ、具体的な接種対象別の時期は次の通りである。
区分 | 2022-2023절기 사업기간 | |
幼児 | ⦁2回接種対象者* | ’22.9.21.(水)∼’23.4.30.(日) |
⦁1回接種対象者 | ’22.10.5.(水)∼’23.4.30.(日) | |
妊産婦 | ⦁全体 | ’22.10.5.(水)∼’23.4.30.(日) |
お年寄り | ⦁満75歳以上 ⦁満 0~74歳以上 ⦁満65~69歳以上 | ’22.10.12.(水)∼’22.12.31.(土) ’22.10.17(月)∼’22.12.31.(土) ’22.10.20(木)∼’22.12.31.(土) |
* 生後6ヶ月以上満9歳未満の子供のうちインフルエンザ予防接種を生涯初めて受ける場合に該当し、1次接種4週間後に2次接種が必要
○ インフルエンザワクチンはWHOのインフルエンザワクチン推奨株として生産した4価ワクチンであり、ワクチン輸送中のコールドチェーン常時維持管理を通じて安全な接種が行われるようにする予定だ。
○ 迅速な抗ウイルス剤処方支援のために今回の節季には、前の節季より1ヶ月早い10月から高リスク群対象検査なしでも抗ウイルス剤処方療養給与が適用される予定であり、その前に流行注意報が発令される場合、発令直ちに適用する計画だ。
* 満2週以上~9歳以下 小児、妊娠または出産2週以内の産母、満65歳以上、免疫低下、代謝障害、心臓疾患、肺疾患、腎機能障害など
□ 節季別流行基準および流行注意報発令始点
節季 | 流行基準 (/1,000名) | 流行注意報発生始点 (ILI/1,000名) | 頂点(/1,000名) | |
1次(12∼1月) | 2次(3∼4月) | |||
2022-2023 | 4.9 | 進行中 | ||
2021-2022 | 5.8 | 流行注意報未発令 | ||
2020-2021 | 5.8 | |||
2019-2020 | 5.9 | ‘19.11.15(7.0) |
|
|
2018-2019 | 6.3 | ‘18.11.16(7.8) | 73.3(52週) | 44.2(16週) |
2017-2018 | 6.6 | ’17.12.1(7.7) | 72.1(1週) | - |
2016-2017 | 8.9 | ’16.12.8(13.3) | 86.2(52週) | 16.7(14週) |
2015-2016 | 11.3 | ’16.1.14(12.1) | 53.8(7週) | 35.5(14週) |
2014-2015 | 12.2 | ’15.1.22(14.0) |
|
|
2013-2014 | 12.1 | ’14.1.2(15.3) | 64.3(7週) | - |
2012-2013 | 4.0 | ’13.1.17(4.8) | 12.7(9週) | - |
2011-2012 | 3.8 | ’12.1.5(4.7) | 23.1(6週) | 20.3(13週) |
2010-2011 | 2.9 | ’10.10.1(4.48) | 23.89(52週) | - |
2009-2010 | 2.6 | [A(H1N1)pdm09 発生] | 44.96(45週) | 20.45(15週) |
2008-2009 | 2.6 | ’08.12.8(3.60) | 17.63(1週) | 8.68(15週) |
2007-2008 | 3.0 | ’07.12.17(3.34) | 9.6(9週) | - |
2006-2007 | 7.5 | ’07.1.12(8.73) | 8.38(1, 2週) | - |
□ 流行基準の算出
○ 22-23節季インフルエンザ流行基準:4.9人(/外来患者1,000人あたり)
<インフルエンザ流行基準算出公式> |
過去3年間の非流行期間平均ILI + 2×標準偏差 |
※非流行期間:インフルエンザウイルス検出率が全依頼件のうち2週間以上2%未満の期間
※流行基準は米国CDC全国インフルエンザ流行基準決定方法を引用したものである
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