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2. コロナ19ワクチン免疫原性研究分析の結果と将来の計画 |
□ 疾病管理庁(庁長チョン・ウンギョン) 国立保健研究院(院長クォン・ジュンウク) 国立感染病研究所(所長チャン・ヒチャン)は国内コロナ19ワクチン接種群を対象に3次接種後オミクロンとデルタ変異ウイルスに対する中和能を調査して分析結果を 発表した。
*中和能:中和抗体を介してウイルスを無力化する能力
*研究領域主管機関(研究責任者):サムスンソウル病院(ペク・ギョンナン教授)
○ 今回の調査は、20~59歳の健康な成人のうち、ファイザーワクチン単一接種1個群と交差接種2個群を対象に行われた。 調査結果3つの群すべてで3次接種後2〜3週間経過すると、オミクロンとデルタ変異ウイルスに対する中和能が増加することが分かった。
- オミクロン株に対する中和抗体価は接種前対比10.5~28.9倍、デルタ変異株については14.3~21倍増加した。
ワクチン接種 1次/2次/3次 (対象者数) | 中和抗体価増加倍数 (中和抗体価) | ||
オミクロン株 | デルタ株(AY69) | 標準株 | |
ファイザー/ファイザー/ファイザー (10名) | 17倍 ↑ (39→660) | 21倍 ↑ (81→1701) | 7.8倍 ↑ (424→3310) |
アストラゼネカ/ ファイザー/ファイザー (10名) | 10.5倍 ↑ (26→272) | 14.3倍 ↑ (75→1072) | 9.9倍 ↑ (244→2408) |
アストラゼネカ/アストラゼネカ/ファイザー (15名) | 28.9倍 ↑ (9→260) | 試験中 | 21倍 ↑ (221→4632) |
* 中和抗体価:ウイルスの感染を中和して予防効果を誘導する抗体価
○ 今回の調査の結果、3次接種がオミクロンおよびデルタ変異ウイルスに対する中和能を大きく増加させたことが示され、3次接種が変異ウイルスに対する防御力の増加にも寄与すると予測される。
□ 国立感染病研究所公共ワクチン開発支援センターは、国内予防接種に対する科学的根拠づくりのため、多数の医療機関研究陣とともに高齢層や免疫低下者などについても、3次接種後の抗体持続能および変異株に対する中和能を調査中だ。
○ また、国内で開発中のコロナ19ワクチンの追加接種研究を進めている。 今回の研究は、現在臨床3相試験を行っている合成抗原ワクチンを利用した追加接種研究者臨床試験で、高麗大学九老病院など10の病院で国内許可ワクチンで基本接種を完了した約550人を対象に免疫原性など を調査する予定だ。
* 研究名:国内開発コロナ19候補ワクチンの研究者臨床による追加接種研究
* 基本接種:➊アストラゼネカ1、2次、➋ヤンセン単回、➌ファイザー1、2次、➍モデルナ1、2次、➎アストラゼネカ/ファイザー接種群それぞれ約110人
□ 公共ワクチン開発支援センターは、地域社会コロナ19抗体保有率の調査結果を発表した。
*抗体保有率:コロナ19ウイルスのS(spike)抗原とN(nucleoprotien)抗原に結合する一定レベル以上の抗体(結合抗体)を保有する割合
* S抗原:感染およびワクチン誘導抗体の検出(自然感染症とワクチン接種の両方を反映)
* N抗原:感染後に生成された抗体検出(自然感染)
○ 21年7月~10月、国民健康栄養調査参加者1,482人(10歳~94歳)に対して抗体保有率を調査した結果、全体の抗体保有率は67.1%(994人)と確認された。
- このうちワクチン接種者(1,114人)の抗体保有率は一次接種後70%(284人/406人)、基本接種完了後99.2%(702人/708人)であった。 自然感染による抗体保有率は0.54%(8人)と確認された。
○ 全国17の市・道21年11月~12月、献血者9,896人(20歳~59歳)に対する抗体保有率調査の結果、全抗体保有率は96.7%(9,567人)と確認され、このうち自然感染 による抗体保有率は1.2%%(123人)と確認された。 献血者に対するワクチン接種歴は確認されなかった。
○ 国立保健研究院国立感染病研究所は、コロナ19ワクチン接種による効果分析と地域社会コロナ19抗体保有率調査を継続的に推進し、結果を公開すると明らかにした。
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